『氷の城壁』単行本は全何巻?刊行巻数と漫画版の基本情報

『氷の城壁』全14巻の単行本が並び、小雪・ミナト・美姫・陽太の青春を思わせる静かな教室の風景 未分類

『氷の城壁』の単行本は全14巻で完結しています。集英社のジャンプコミックスから刊行され、最終14巻は2025年2月4日に発売されました。

阿賀沢紅茶さんが描く『氷の城壁』は、氷川小雪、雨宮湊、安曇美姫、日野陽太という4人を中心に、人との距離や恋愛、自己イメージのすれ違いを描いた青春漫画です。

「漫画は何巻まで出ている?」「まだ続いている?」「出版社はどこ?」と気になっている方に向けて、単行本の刊行状況から紙版・電子版の基本情報、全14巻という長さが作品に与えた意味まで整理します。

『氷の城壁』単行本は全何巻?漫画は14巻で完結

『氷の城壁』の漫画単行本は、第1巻から第14巻までの全14巻です。

第14巻は2025年2月4日に発売され、集英社のマーガレット公式サイトでも「完結」と案内されています。BOOKOFF公式オンラインストアや漫画全巻ドットコムでも、1〜14巻の全巻セットとして扱われています。

つまり、2026年9月現在「氷の城壁 漫画 何巻まで」と検索した場合の答えは、14巻まで刊行済みで、それが最終巻となります。

連載そのものも完結しており、作品情報では全117話。2017年に始まった作品が、長い時間をかけて小雪たちの高校生活と心の変化を描き切りました。

……全14巻と数字だけを見ると、極端に長いシリーズではありません。

けれど『氷の城壁』の場合、その14冊の中には「好きになるまで」だけでなく、自分が他人からどう見られているのか、自分自身をどう受け入れるのかという、思春期の厄介な時間まで詰め込まれています。読み終えたあと、不思議ともっと長い年月を彼らと過ごしたような感覚が残るんですよね。

『氷の城壁』単行本の発売日一覧

単行本は2023年7月に第1巻・第2巻が同時発売され、その後順次刊行されました。

巻数 発売日
第1巻 2023年7月4日
第2巻 2023年7月4日
第3巻 2023年8月4日
第4巻 2023年9月4日
第5巻 2023年10月4日
第6巻 2023年11月2日
第7巻 2023年12月4日
第8巻 2024年1月4日
第9巻 2024年2月2日
第10巻 2024年3月4日
第11巻 2024年5月2日
第12巻 2024年7月4日
第13巻 2024年9月4日
第14巻 2025年2月4日

特徴的なのは、最初から新作として月刊ペースで14冊を積み上げた作品ではないことです。

もともと縦読み漫画として発表・連載されていた作品を、後からフルカラーのコミックスとしてまとめて刊行していく形でした。そのため、第1巻と第2巻が同じ2023年7月4日にスタートし、初期はかなり短い間隔で続刊しています。

※画像はAIによるイメージ

第10巻までは2024年3月までほぼ毎月のように刊行され、その後は第11巻が5月、第12巻が7月、第13巻が9月、第14巻が翌2025年2月という流れです。

「新刊を何年も待たなければ完結まで揃わない」というタイプの作品ではなく、現在は最初から最後まで一気に追える状態になっています。


『氷の城壁』漫画単行本の出版社はどこ?

『氷の城壁』の単行本を出版しているのは集英社で、レーベルはジャンプコミックスです。

作者は阿賀沢紅茶さん。第1巻の紙版は2023年7月4日に発売され、B6判・200ページ、ISBNは「978-4-08-883544-0」です。

第1巻の商品情報では、紙版のほかにデジタルカラー版も用意されています。

『氷の城壁』はもともと2017年冬にXOYで不定期連載が始まり、その後サービス終了に伴ってLINEマンガインディーズへ移動。2018年には「集英社少女マンガグランプリ powered by LINE マンガ インディーズ」で特別賞を受賞し、2020年1月10日から公式連載へ進みました。

そして、連載終了後の2023年からフルカラー単行本として刊行されています。

ここは少し面白いところです。

一般的な「雑誌連載が進み、その数話をまとめて単行本化する」という歩みとは違い、『氷の城壁』はウェブトゥーンとして多くの読者に知られた作品が、後から“本棚に置ける14冊”として再構成された作品なんですよね。

画面を縦に送りながら読んでいた物語が、ページをめくる漫画になる。その変化自体が、この作品の少し特殊な歴史を物語っています。


『氷の城壁』単行本版はフルカラー?第1巻の内容は?

『氷の城壁』の単行本は、フルカラーコミックスとして刊行されています。

集英社の第1巻公式情報では、紙版はB6判・200ページ。デジタル版も「単行本版【フルカラー】」として配信されています。

第1巻には、以下の第1話〜第13話が収録されています。

  • 第1話「氷川小雪」
  • 第2話「安曇美姫」
  • 第3話「イメージの溝」
  • 第4話「線と壁」
  • 第5話「アレルギー」
  • 第6話「雨宮湊」
  • 第7話「鍵師」
  • 第8話「幼馴染」
  • 第9話「遭遇」
  • 第10話「日野陽太」
  • 第11話「3人」
  • 第12話「からっぽ」
  • 第13話「融雪」

第1巻だけでも、この作品が何を描こうとしているのかがかなり明確です。

主人公の氷川小雪は、人と接することが苦手で、高校でも他人との間に壁を作り、一人で過ごしています。そこへ、誰とでも距離を縮める雨宮湊が現れるところから物語が動き始めます。

さらに、小雪の幼馴染で学校の人気者である安曇美姫、穏やかな日野陽太が加わり、4人の関係が少しずつ絡み合っていきます。

第1話が「氷川小雪」で始まり、第4話が「線と壁」、そして第13話が「融雪」。

この並びを見るだけでも、阿賀沢紅茶さんが「恋愛イベントが起こること」より先に、小雪が他人との間に引いた境界線がどう変化するかを描いていることが伝わってきます。

壁を壊す、ではなく「融雪」と名付けるところが、もう『氷の城壁』なんですよね。

力ずくで心を開かせるのではない。気づかないほどゆっくりと、温度によって氷が形を失っていく。その感覚が、単行本1巻の時点から作品全体を貫いています。

※画像はAIによるイメージ

『氷の城壁』全14巻ではどこまで描かれる?

全14巻には、小雪・ミナト・美姫・陽太を中心とする高校生活と、それぞれの恋愛や内面の葛藤が最後まで収録されています。

物語序盤では、他人と深く関わることを避けていた小雪と、そんな彼女にためらいなく近づくミナトの関係が軸になります。

一方、美姫は周囲から抱かれている「人気者」「アイドルのような存在」というイメージと、本来の自分との違いに息苦しさを感じています。

陽太は穏やかで優しく、美姫への気持ちを抱えながらも、それまで築いてきた友人関係を壊したくないために想いを秘めています。

つまり4人とも、一見すると性格は違うのに、実は共通しているんです。

本音をそのまま相手に差し出せない。

小雪は壁を作り、美姫は求められる自分を演じ、ミナトは周囲の空気を読み、陽太は関係を守るために気持ちを隠す。

だから『氷の城壁』は、単純に「誰と誰が付き合うのか」だけを追う漫画ではありません。

むしろ、恋愛によって隠してきた本音が露出し、自分自身の問題と向き合わざるを得なくなる物語です。

単行本もそれに沿うように、巻を重ねるほど4人の関係が複雑になります。

第6巻では2年生となった小雪、美姫、ミナト、ヨータが同じクラスに。第7巻では体育祭、第8巻ではヨータへの美姫の答えや桃香の登場によって関係がさらに揺れ始めます。

第9巻では小雪・ミナト・桃香の関係が動き、第10巻では小雪がミナトへの気持ちを抱えながら、中学時代の元彼・五十嵐と再会します。

第11巻ではミナト、桃香、小雪それぞれの本音がぶつかり、第12巻から再び小雪とミナトの関係が前へ進みます。

第13巻では、小雪とミナトが付き合い始めたあとの関係と、美姫がヨータへ想いを伝えようとする姿が描かれます。

そして最終14巻では、小雪がミナトと自宅で誕生日を過ごした夜、帰ろうとするミナトを思わず引き留め、これまで胸の奥にしまっていた気持ちを言葉にします。同じ頃、美姫もヨータの家を訪れ、それぞれの関係が最後の地点へ向かっていきます。

その後、時間は新しい季節へ。

14巻で、彼らの「青春混線ストーリー」は完結します。

最初は一人でいることを選んでいた小雪が、最後には誰かが帰ってしまうことを「寂しい」と感じる。

……この変化だけでも、14巻かけて描いてきたものが何だったのか、痛いほど分かります。


全14巻という長さは『氷の城壁』にとって何を意味する?

ここからは筆者の私見です。

『氷の城壁』は、全14巻という巻数だからこそ成立した作品だったのではないかと感じています。

綺麗な青春恋愛漫画として見れば、「傷を抱えた高校生たちが出会い、友情や恋を通じて前向きになっていく話」とまとめることもできます。

でも、僕はそれだけでは少し違うと思うんです。

この作品で繰り返されるのは、劇的な告白よりも、本音を言う直前に立ち止まってしまう時間です。

誰かの言葉をどう受け取ったのか。

相手は自分をどう思っているのか。

ここまで踏み込んでも嫌われないのか。

そんな問いが、4人の間を何度も行き来します。

だから恋愛そのものより、「距離を測っている時間」のほうが長い。

普通のラブコメなら、すれ違いとして数話で処理されそうな感情を、『氷の城壁』は急いで片づけません。

そして、それが14巻という長さと非常に相性がいい。

「壁を壊す物語」という読み方だけでは足りない

一見すると、『氷の城壁』は小雪の心の壁を周囲が溶かしていく物語に見えます。

けれど、それを単純な「殻を破って明るくなった少女の成長物語」と捉えると、大切なものを取りこぼす気がします。

小雪だけが変わるわけではないからです。

人気者として振る舞う美姫も、自分の感情を理屈で整理しようとするミナトも、優しさの中に本音をしまい込む陽太も、それぞれ違う形の「壁」を持っています。

誰か一人が閉じていて、残りの3人が救うのではない。

4人とも、自分の壁の内側から相手を見ている。

この構造こそ、『氷の城壁』が単なる「人見知りヒロイン×陽キャ男子」の物語では終わらなかった理由ではないでしょうか。

小さな沈黙が、本音より重く見える

『氷の城壁』で胸をつかまれるのは、キャラクターが大きな言葉を叫ぶ瞬間だけではありません。

むしろ、言おうとして言えないことや、相手との距離を測ってしまう時間が積み重なったあとで、ほんの少し行動が変わる。その微細な変化に重さがあります。

たとえば最終14巻で、小雪が一人になる寂しさからミナトを引き留めるという流れ。

ただの恋人同士の甘い場面として見れば、微笑ましい出来事です。

でも、第1巻で「誰ともつるまずに1人で過ごしていた」小雪を知っていると、その意味はまるで違います。

一人でいることは、彼女にとって単なる生活スタイルではありませんでした。

他人を近づけなければ傷つかない。期待しなければ失望しない。そんな防御の延長線上にあったはずです。

その小雪が、自分から「行かないで」に近い感情を認める。

これ、ものすごく重いんですよ。

誰かを好きになれたから尊い、というだけじゃない。

傷つけられる可能性まで含めて、それでも他者を必要とする側へ踏み出した。その選択こそが、小雪にとっての「融雪」だったのではないでしょうか。

※画像はAIによるイメージ

そして同じことは、美姫、ミナト、陽太にも言えます。

彼らは相手を大切に思うほど、言葉を飲み込むことがあります。

嫌われたくない。

壊したくない。

困らせたくない。

一見すると、それは優しさです。

でも優しさだけではないんですよね。

相手を失いたくないから、自分の本音を殺してしまう。

優しさと臆病さ、愛情と執着が、きれいに分離されていない。

そこまで描くから、『氷の城壁』の恋愛はしんどい。

「ちゃんと言えばいいのに」と外からなら簡単に言える。でも、その一言を言った瞬間に今の関係が終わるかもしれないなら、言えないよね。

もう、それが青春なんだと思います。

だから僕は、全14巻という数字を単なる刊行巻数としてだけ見ることができません。

第1巻から第14巻までかけて描かれているのは、4人が「正しい相手」を見つける過程というより、自分の本音を相手に預けられる人間になるまでの時間だったのではないでしょうか。

どうかこの先も、彼らが相手の顔色だけではなく、自分自身の気持ちを大切にできますように。

そんなことまで願いたくなる終わり方でした。


『氷の城壁』単行本の基本情報まとめ

『氷の城壁』の単行本は、集英社・ジャンプコミックスから刊行された全14巻完結作品です。

第1巻・第2巻は2023年7月4日に同時発売され、最終14巻が2025年2月4日に発売されました。紙版はB6判のフルカラーコミックスで、デジタルカラー版も展開されています。

原作は阿賀沢紅茶さんによるウェブトゥーン漫画で、全117話。氷川小雪、雨宮湊、安曇美姫、日野陽太という4人を中心に、高校生活の恋愛と友情、そして他人との距離に悩む心を描いています。

「氷の城壁は何巻まで?」という問いへの答えは、14巻。

ただ、その14という数字の中には、小雪が一人でいることを選んでいた頃から、誰かがいなくなることを寂しいと思えるようになるまでの、途方もなく細かな心の変化が詰まっています。

全巻そろった今だからこそ、第1巻の「壁」と最終巻の小雪を続けて見たとき、その変化の大きさがいっそう鮮明に見えてくる作品です。


よくある質問

『氷の城壁』の漫画は何巻まで発売されていますか?

全14巻です。第14巻が2025年2月4日に発売され、単行本シリーズは完結しています。

『氷の城壁』の漫画出版社はどこですか?

出版社は集英社です。単行本はジャンプコミックスとして刊行され、紙版・デジタルカラー版があります。

『氷の城壁』は14巻で完結していますか?

はい。集英社のマーガレット公式サイトでも第14巻は「完結」と案内されており、1〜14巻で物語を最後まで読むことができます。

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