氷の城壁のこゆんとミナトは付き合う?何話・何巻で告白やキスをするか解説

修学旅行先で向き合うこゆんとミナトの緊張した横顔 未分類

『氷の城壁』のこゆんとミナトは、第104話「修学旅行2」で気持ちを確かめ合い、正式に付き合います。収録巻は12巻で、初めてのキスは13巻収録の第108話「週末 sideB」です。

遠回りを重ねた二人が、相手に好かれるための言葉ではなく、自分の本心をようやく差し出す。その静かな瞬間こそ、こゆんとミナトの恋が胸を締めつける理由です。

※この記事は『氷の城壁』第108話までの重要なネタバレを含みます。

『氷の城壁』のこゆんとミナトは付き合う?結論を整理

『氷の城壁』で「こゆん」と呼ばれる氷川小雪と、ミナトこと雨宮湊は最終的に付き合います。

交際が成立するのは、修学旅行を舞台にした第104話「修学旅行2」です。単行本では12巻の最終収録話にあたります。

二人の重要な出来事を先に整理すると、次のとおりです。

出来事話数・サブタイトル収録巻
ミナトと桃香の別れ第96話「変」11巻
別れたあとの桃香の変化第97話「放免」11巻
こゆんとミナトの交際成立第104話「修学旅行2」12巻
こゆんとミナトのキス第108話「週末 sideB」13巻

第104話は、分かりやすく派手な言葉だけで押し切る告白回ではありません。二人がそれまで飲み込んできた感情を、ひとつずつ確かめるように言葉へ変えていく回です。

だからこそ、ただ「両思いになった」という以上の重みがあります。こゆんが越えたのはミナトとの距離だけではなく、本当の自分を見せれば嫌われるかもしれないという、心の内側に築いた氷の壁でした。

ミナトもまた、相手からどう思われるかを先回りして振る舞うのではなく、自分が誰を好きで、どうしたいのかを選びます。

ようやく二人とも、相手の望む自分を演じることをやめた。その地点で初めて、この恋は始まるのです。


こゆんとミナトが付き合うのは何話・何巻?

こゆんとミナトが付き合うのは、第104話「修学旅行2」です。このエピソードは、単行本12巻に収録されています。

12巻の収録範囲は第98話から第104話までです。ミナトと桃香の別れを経たあと、こゆんとミナトがもう一度互いの存在へ向き直り、修学旅行で関係を変えるまでが描かれます。

第104話だけでも交際成立の事実は確認できます。しかし、二人の心が近づいていく空気まで受け止めるなら、ひとつ前の第103話「修学旅行1」から続けて読むことが大切です。

修学旅行という日常から少し離れた場所で、二人はいつもの関係に隠れることができなくなります。教室では友達の顔をしてやり過ごせた感情も、旅先の限られた時間と距離の中では、次第に輪郭を持ちはじめるからです。

第104話で印象的なのは、すれ違いが突然消えるのではなく、会話の間やためらいを残したまま二人が進むことです。

言おうとして止まり、相手の反応を待ち、もう一度言葉を選ぶ。告白の前に置かれた沈黙までが、二人の長い遠回りを語っています。

……この沈黙が、本当に苦しい。

何も言わない時間なのに、その内側には「拒絶されたくない」「でも、もう失いたくない」という声が折り重なっています。二人の間にある壁が崩れる音は派手ではなく、長い沈黙の底で、ひびが少しずつ広がっていくように聞こえるのです。

※画像はAIによるイメージ

こゆんとミナトはなぜ第104話まで付き合わなかった?

こゆんとミナトは物語の早い段階から、互いを特別な存在として意識しています。それでも、すぐに付き合うことはできませんでした。

最大の理由は、二人とも自分の本音を言葉にすることが苦手だったからです。ただし、その不器用さが生まれた背景は同じではありません。

こゆんは、中学時代に付き合っていた五十嵐との経験から、人へ本当の自分を見せることに強い不安を抱えています。感情を表へ出した結果、関係が壊れてしまうのなら、最初から期待せず、距離を置いたほうが傷つかずに済むと考えるようになりました。

他人との間に築いた「氷の城壁」は、冷たさではなく防御です。本当は傷つきやすいからこそ、誰も入ってこられないほど固い壁が必要だったのでしょう。

そのため、こゆんはミナトを大切に思っていても、それが友情なのか恋愛なのかを認められません。恋だと認めれば、失う恐怖まで引き受けなければならないからです。

一方のミナトは、人との距離を縮めることには慣れているように見えます。しかし彼もまた、周囲に合わせることを優先し、自分が本当に望んでいるものを言葉にするのが得意ではありません。

明るく親しみやすい振る舞いは彼の魅力ですが、同時に、相手から求められる役割へ自分を寄せるための癖でもあります。こゆんへの好意が拒絶される可能性に直面すると、彼はその本心を押し通せません。

こゆんは「本音を見せたら嫌われる」と恐れ、ミナトは「本音を伝えたら拒絶される」と恐れている。

二人は正反対に見えながら、実は同じ場所で立ち止まっていました。自分を差し出した結果、相手を失うことが怖かったのです。

綺麗に言えば、二人は互いを大切にしすぎて慎重になったのでしょう。しかし、それだけではありません。

相手を傷つけたくないという優しさの奥には、「今の関係だけは失いたくない」という切実な執着があります。好きだから進めない。近くにいたいから、好きだと言えない。そんな矛盾が、第104話まで二人を遠回りさせました。


ミナトと桃香の交際・別れが二人をどう変えた?

こゆんとミナトの関係を大きく動かした人物が、後輩の栗木桃香です。

桃香はミナトへの好意を隠さず、積極的に距離を縮めます。それに対して、こゆんは自分の気持ちを明確に伝えることができませんでした。

ミナトは一度こゆんへの思いを抑え、桃香と付き合います。しかし、桃香を大切にしたいという意思があっても、恋愛感情の向きをこゆんから桃香へ切り替えることはできません。

二人の別れが決定的になるのは、単行本11巻収録の第96話「変」です。続く第97話「放免」では、別れたあとの桃香の感情や変化も描かれます。

ミナトは桃香を嫌いになったから別れたのではありません。むしろ、傷つけたくないと考えたからこそ、最初は彼女が望む恋人であろうとしたのでしょう。

けれども、優しく振る舞うことと、心からその人を選ぶことは同じではありません。本心を隠したまま交際を続けるほうが、最終的には桃香を深く傷つけることになります。

ただの優しい選択に見えていた交際は、実際にはミナトが「誰かに必要とされる自分」へ逃げ込んだ結果でもあったのではないでしょうか。

こゆんに拒まれるかもしれない怖さより、自分を求めてくれる桃香に応える道を選ぶ。それは桃香のためだけではなく、ミナト自身が傷つかずに済む場所を選ぶ行為でもあります。

だからこそ、第96話で関係を終わらせる決断には痛みがあります。ミナトは桃香との別れを通して、相手の期待に応えるだけでは誰も幸せにできないと知るからです。

桃香も、単なる恋の邪魔役ではありません。彼女はミナトへの気持ちを隠さず、こゆんに対しても自分の好意を示したうえで動いています。

彼女が真っすぐだったからこそ、言えないまま立ち止まるこゆんと、選びきれないミナトの曖昧さが浮かび上がりました。

桃香との交際がなければ、ミナトは自分の本心を先送りし続けたかもしれません。こゆんもまた、ミナトを失いかけなければ、自分の感情を恋として認めるまでに、さらに時間が必要だったでしょう。

誰かの失恋を踏み台と呼ぶには、桃香の思いはあまりにもまっすぐです。彼女も確かに、この物語の中で自分の恋を生きた。その事実を忘れずにいたいと、僕は思います。

※画像はAIによるイメージ

こゆんとミナトがキスするのは何話・何巻?

こゆんとミナトがキスをするのは、第108話「週末 sideB」です。単行本では13巻に収録されています。

13巻には第105話から第111話までが収録されており、第104話で付き合い始めた二人が、新しい関係に戸惑いながら距離を深めていく様子を読めます。

交際成立が第104話、キスが第108話なので、恋人になった直後から急に何もかもが変わるわけではありません。

こゆんは、付き合い始めてからも自分の感情をどこまで見せてよいのか迷います。ミナトもまた、恋人という関係を得たからといって、無遠慮に相手の内側へ踏み込めるわけではありません。

この慎重さが、実に二人らしい。

第108話のキスは、恋愛作品におけるご褒美のようなイベントとして置かれているだけではありません。相手へ近づいても拒まれないと信じられたこと、そして自分の気持ちを隠さず受け渡せたことを示す場面です。

綺麗な恋の進展に見えますが、その根底にあるのは、二人が長く抱えてきた恐怖との対決です。

こゆんにとって誰かを受け入れることは、自分を守ってきた壁の内側へ相手を招くことです。ミナトにとって踏み込むことは、相手に合わせた安全な自分をやめ、拒まれる可能性のある本心をさらすことです。

つまり、あのキスで触れたのは唇だけではありません。

互いがずっと隠してきた、傷つきやすい部分に触れた。相手の弱さを知っても離れないと、言葉以外の形で確かめた瞬間なのだと思います。

もう、しんどいほど尊い。

付き合えたから怖くなくなったのではなく、怖いまま相手を信じようとした。その小さな勇気にこそ、二人の恋のすべてが詰まっています。


第104話の告白が特別なのは「好き」より沈黙が雄弁だから

第104話の場面を、長くすれ違った二人が結ばれる美談として受け取ることもできます。けれど、僕はそれだけでは足りないと感じます。

表面だけを見れば、修学旅行という特別な場所で思いが通じる王道の展開です。しかし、この場面を決定的にしているのは、非日常的な舞台ではなく、二人が会話の途中で見せる迷いと沈黙です。

すぐに答えない。勢いで距離を詰めない。相手の反応を確かめながら、言葉を慎重に置いていく。

その間には、これまで二人が飲み込んだ無数の本音が横たわっています。

こゆんがためらうのは、気持ちが弱いからではありません。好きだと認めた瞬間、ミナトを失ったときに受ける傷まで現実になるからです。

ミナトが慎重になるのも、ただ優しいからではないでしょう。こゆんを追いつめたくない気持ちと同時に、拒絶されれば今までの関係へ戻れないという恐怖を抱えています。

相手を思いやる優しさと、自分を守ろうとする臆病さ。その二つは綺麗に分けられません。

むしろ『氷の城壁』は、優しさの中に潜む自己防衛まで描くから痛いのです。誰かを傷つけたくないという言葉の裏に、「自分が傷つく姿を見たくない」という本音もあることを、静かに突きつけてきます。

第104話で二人が成し遂げたのは、完全に理解し合うことではありません。相手の心をすべて読めないまま、それでも言葉を渡してみることです。

これは、こゆんとミナトの物語において、とても大きな転換です。

それまでは、相手の気持ちを想像しすぎた結果、自分の本心を隠していました。第104話では初めて、想像だけで結論を出すのをやめ、本人の言葉を聞こうとします。

恋人になるとは、相手を完全に理解することではない。分からない相手に、それでも尋ね続ける覚悟を持つことなのかもしれません。

第108話のキスが美しいのも、その覚悟が一度きりのものではなかったからです。二人は恋人という名前を得たあとも、不安を一人で抱え込まず、少しずつ伝える道を選び直していきます。

どうか、この先も完璧な二人にはならないでほしい。

言葉に詰まり、迷い、ときには相手を誤解しても、黙ったまま壁の向こうへ戻らずにいてほしい。何度でも不器用に声をかけ合ってほしい。そう祈らずにはいられません。

※画像はAIによるイメージ

告白からキスまで読むなら何巻がおすすめ?

こゆんとミナトの交際成立だけを確認したい場合は、12巻を読めば第104話まで追えます。

付き合ったあとの戸惑いや、第108話のキスまで続けて読みたい場合は、12巻と13巻が該当します。

ただし、告白が持つ重さまで味わいたいなら、ミナトと桃香を交えた関係が大きく動き始める9巻前後から読むと、二人がなぜ第104話まで進めなかったのかが分かりやすくなります。

読みたい範囲を整理すると、次のようになります。

  • 交際成立の場面を読みたい:12巻
  • 告白からキスまで続けて読みたい:12巻、13巻
  • ミナトと桃香の別れも確認したい:11巻
  • 三角関係を含む感情の流れを追いたい:9巻から13巻

結論だけなら、第104話と第108話を押さえれば十分です。しかし、この二人の恋は結果よりも、そこへたどり着くまでに何を言えなかったのかが重要です。

遠回りの時間を知るほど、修学旅行で交わされる言葉の重さも、週末に縮まる距離の意味も変わります。


こゆんとミナトの関係をどう見る?今後まで考察

筆者としては、こゆんとミナトの恋は「正反対の二人が惹かれ合う物語」というより、違う方法で本心を隠していた二人が、互いを通して言葉を取り戻す物語だと考えています。

こゆんは人を遠ざけることで本心を守り、ミナトは人に合わせることで本心を隠してきました。閉じこもるこゆんと、誰にでも近づけるミナトは対照的ですが、自分の望みを相手へ直接伝えられない点ではよく似ています。

その意味で、二人が付き合う第104話は恋愛のゴールではありません。自分を隠す生き方から踏み出す、最初の成功体験です。

第108話のキスも同様です。恋人らしさを証明するためではなく、「近づいても大丈夫」「自分の気持ちを見せても関係は壊れない」と、二人が身体感覚として学ぶ場面なのでしょう。

今後の二人に必要なのは、衝突を避けることではなく、違和感が小さいうちに言葉へ変えることです。

こゆんは黙って壁を築かないこと。ミナトは相手の望みを決めつけ、求められる役を演じないこと。その選択を何度も続けてこそ、二人の関係は深まっていくのだと思います。

恋が人を救うというより、誰かを好きになったことで、自分の逃げ方に気づく。『氷の城壁』が描いたのは、そんな少し痛くて誠実な成長ではないでしょうか。


まとめ

『氷の城壁』のこゆんとミナトは、第104話「修学旅行2」で気持ちを確かめ合い、正式に付き合います。収録巻は12巻です。

付き合ったあとのキスは、第108話「週末 sideB」で描かれ、単行本13巻に収録されています。

それ以前には、ミナトが桃香と交際し、第96話「変」で別れを決断する流れがあります。この経験を通してミナトは、誰かに求められる自分を演じても、本当の恋にはならないと気づきました。

こゆんもミナトを失いかけたことで、自分の感情を恋として受け止めます。二人が結ばれるまで時間がかかったのは、好きではなかったからではなく、好きな相手に本当の自分を見せるのが怖かったからです。

第104話の告白と第108話のキスが胸に残るのは、華やかな恋愛イベントだからではありません。長く本音を隠してきた二人が、怖さを抱えたまま、相手を信じる側へ一歩進んだからです。


よくある質問

こゆんとミナトは何話で付き合いますか?

第104話「修学旅行2」で付き合います。単行本では12巻に収録されています。

こゆんとミナトは何話でキスしますか?

第108話「週末 sideB」でキスします。単行本では13巻に収録されています。

告白からキスまで読むには何巻が必要ですか?

交際成立が描かれる12巻と、キスが描かれる13巻です。二人の感情が動く経緯まで深く追うなら、ミナトと桃香の関係が展開する9巻以降から読むと流れをつかみやすくなります。

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