氷の城壁の話数・巻別ネタバレまとめ|35話・50話・100話・111〜114話・5巻・9巻

氷の壁を挟んで見つめ合う小雪とミナト、その背後に美姫とヨータが立つ冬の青春風景 未分類

『氷の城壁』の重要話では、四人が隠してきた恋心と孤独が少しずつ言葉になり、終盤で小雪とミナトの関係が大きく動きます。

なかでも35話はヨータの秘密、100話はミナトの心の解錠、111〜114話は小雪が自分の寂しさを受け入れる過程を描いた節目です。

氷の城壁の重要話は何巻に収録されている?

最初に、検索されることの多い話数と単行本の対応を整理します。

話数・巻サブタイトル・主な内容収録巻
第35話「ナイショ」・ヨータの好きな人が判明第4巻
第50話「特別枠」・進級後の四人とミナトの特別な感情第6巻
第100話「破錠」・小雪とミナトが再び近づく転換点第12巻
第111話「クリスマス」・小雪とミナトのクリスマスデート第13巻
第112話「夜のしじま」・小雪の誕生日と自宅デート第14巻
第113話「存在」・小雪の孤独と自己否定の根が明かされる第14巻
第114話「暖」・二人が互いのペースを尊重する第14巻
第5巻第42話〜第49話を収録ミナトの恋心の自覚と五十嵐の再登場
第9巻小雪・ミナト・桃香の三角関係が激化すれ違いが決定的になる巻

単行本は全14巻で完結しており、第117話「解氷」が最終話です。

なお、第100話のサブタイトルは一部の配信ページで「破綻」と表示されていますが、少年ジャンプ+および集英社の第12巻公式目次では「破錠」と記載されています。作品の主題を考えても、心を閉ざしていた錠が壊れるという「破錠」が正式表記と判断できます。


氷の城壁35話・50話と5巻のネタバレは?

第35話「ナイショ」でヨータの好きな人が判明

第35話では、ヨータが小雪に対して、好きな相手が美姫であることを打ち明けます。

ヨータは、美姫を好きになりすぎるあまり、彼女の前では普段のように振る舞えなくなっていました。それでも告白しようとはしません。想いを伝えて拒絶されたら、今の友人関係まで失うかもしれないからです。

彼は、恋心を隠したまま美姫のそばにいることについて、彼女を騙しているような罪悪感まで抱えていました。小雪に秘密を話したあと、ヨータは心が軽くなったと感じ、彼女と友達になれてよかったと思います。

この話はヨータの恋の答えを明かす回であると同時に、ヨータと小雪の間に「二人だけの秘密」が生まれる回でもあります。

……好きだと言わないことが、美姫のためなのか、自分の居場所を守るためなのか。ヨータ自身にも切り分けられないまま、彼はいつもの優しい顔に戻る。その笑顔が、ひどく切ないのです。

第35話は第4巻に収録されています。集英社の第4巻公式目次では、第34話「『個』」から第41話「和」までの収録が確認できます。

第50話「特別枠」でミナトが気づいた感情

第50話では、小雪、美姫、ミナト、ヨータが2年生になり、四人とも同じクラスになります。

ミナトと小雪は一緒に過ごす時間を重ね、以前より自然に話せる関係になっていました。しかしミナトは、小雪が自分以外の男子、特に優希と親しくする様子に落ち着かない感情を見せます。

その反応が意味するのは、小雪がすでにミナトの中で「誰とでも同じように接する友達」ではなくなっているということです。だからサブタイトルが「特別枠」なのでしょう。

ただの嫉妬に見えますが、僕には、ミナトが自分の中にある例外を初めて持て余した場面に見えます。誰とでも距離を縮められる彼が、たった一人との距離だけは思いどおりに測れない。ここから、彼の明るさの裏側にある不器用さが輪郭を持ち始めます。

※画像はAIによるイメージ

氷の城壁5巻ではミナトが恋心を自覚する

『氷の城壁』第5巻には、第42話「等し並み」から第49話「進級」までが収録されています。

小雪がヨータを好きだと誤解しているミナトは、二人の様子を気にするうちに、自分の感情が友情だけではないことを自覚していきます。一方の小雪は、その恋心にまったく気づいていません。

さらに、小雪は中学時代の因縁を抱える五十嵐と再会します。過去の傷を切り離して高校生活を送ろうとしていた小雪にとって、五十嵐の登場は、閉じたはずの扉を突然開けられるような出来事でした。

集英社の第5巻公式情報によると、同巻は2023年10月4日発売で、第42話から第49話を収録しています。

5巻の重要な点は、恋の始まりが幸福だけを運んでこないことです。ミナトは小雪を特別だと認めるほど、ヨータとの関係に揺さぶられる。小雪は人と近づき始めたからこそ、過去の痛みにもう一度触れなければならなくなる。

心が動くことは、止めていた時間まで動かすことなのだと思います。恋が芽生えた瞬間なのに、春の光の中へ古い影が伸びてくる。この巻の空気を、僕はどうしても忘れられません。


氷の城壁9巻と漫画100話のネタバレは?

氷の城壁9巻は三角関係が決定的になる

第9巻では、小雪がミナトの気持ちを偶然聞いてしまいます。

ミナトがヨータに対して、小雪を「良い友達」として語ったことから、小雪は自分には恋愛対象としての望みがないと受け取ります。本当はミナトが好きなのに、拒絶されることが怖くて、自分から関係を終わらせるような態度を取ってしまうのです。

小雪は美姫に、自分が好きなのはヨータではなくミナトだと打ち明けます。美姫はそれまで、小雪がヨータを好きなのだと誤解していました。

ミナトは小雪との距離を縮めようとしますが、小雪は気持ちを抑え、望みがないように振る舞います。ミナトから見れば、小雪に近づくほど拒まれているように感じられたのでしょう。

そんな中、後輩の栗木桃香がミナトに想いを伝えます。ミナトは好きな人がいることを理由に一度は断ろうとしますが、桃香は、それは自分を振る理由にはなっていないと食い下がります。

桃香は、自分の気持ちを終わらせたくないから機会がほしいと伝えます。その強さに押され、さらに小雪を諦めたい思いも重なったミナトは、桃香との交際を始めます。

その事実を知った小雪は、自分が傷つくことを恐れ、何も伝えようとしなかったことを後悔します。

綺麗なすれ違いに見えますが、これは誰か一人の悪意によって起きた悲劇ではありません。小雪は拒絶を恐れ、ミナトは望みのない状態に耐えられず、桃香は自分の恋を諦めなかった。それぞれが自分を守ろうとした結果、全員の心が傷つく形へ進んでしまったのです。

小雪が視線を伏せ、平気な顔でミナトを遠ざける。その沈黙は、「行かないで」という本音を自分の手で殺しているように見えます。ミナトもまた、その沈黙を拒絶として受け取ってしまう。

言わなかった言葉は、存在しなかったことにはならないんですよね。むしろ言えなかった言葉ほど、あとから重く残る。もう、しんどすぎる。

第100話「破錠」で小雪が自分から近づく

第100話では、桃香と別れたあと元気を失っているミナトと、彼にもう一度近づこうとする小雪が描かれます。

小雪は、過去を振り返り、ミナトとの機会を潰してしまったのは自分だったのかもしれないと考えます。以前の彼女なら、その後悔を抱えたまま距離を取ったでしょう。

しかし今回は違います。小雪は「次は自分から近づきたい」と思い、ミナトの誕生日プレゼントを用意します。

二人で話す中、小雪はミナトの味方であることを言葉にします。相手の心を勝手に推測して退くのではなく、自分がどうありたいかを伝えたのです。

その後、靴箱を開けたミナトを、仲間たちからの誕生日祝いが待っています。大げさな演出ではなく、弱っている彼をそっと包むような祝い方でした。

※画像はAIによるイメージ

ここで注目したいのは、第100話の「破錠」が小雪の壁だけを指しているのではないことです。

ミナトは誰とでも親しくなれる一方、自分の弱さや本心を見せることが苦手でした。桃香との別れを経て、ようやく傷ついた自分を隠しきれなくなります。

小雪が差し出したのは、閉ざされた城への万能の鍵ではありません。ただ、自分は敵ではなく味方だという言葉でした。

靴箱の扉が開く場面と、ミナトの心に届く祝福。あの小さな開閉が、彼の内側に掛かっていた錠まで外していくように見える。第7話「鍵師」から積み重ねてきた言葉が、ここで小雪からミナトへ返されるのです。


氷の城壁111〜114話のネタバレは?

第111話「クリスマス」で過去の痛みをすり合わせる

第111話では、小雪とミナトのクリスマスデートが描かれます。

ミナトは小雪に似合うパーツを選んで作ってもらったネックレスを贈ります。「小雪らしさ」を考えて選んだこと自体が、彼が彼女を外側の印象だけで見なくなった証拠です。

二人は夏祭りの頃のことや桃香との関係についても話します。小雪が桃香の話題を出した際、ミナトは自分に都合のよい説明で過去を処理しようとしません。

誰か一人を悪者にすれば、小雪には理解してもらいやすかったはずです。それでも彼は、言い訳によって別の誰かを傷つけないよう、慎重に言葉を選びます。

また、ミナトは小雪に名前で呼んでほしいと望みます。付き合ったから突然すべてが自然になるわけではなく、呼び方一つにも照れと間があります。

ただの甘いクリスマス回に聞こえますが、実際には、二人が過去のすれ違いを置き去りにせず、これからの距離を測り直す回です。

言葉が止まる瞬間、視線を外す小雪、返事を待つミナト。その数秒の沈黙には、「今度こそ相手の気持ちを決めつけたくない」という祈りが詰まっているように感じます。

第112話「夜のしじま」で小雪が寂しさを自覚

第112話では、小雪の誕生日にミナトが自宅を訪れ、二人きりで過ごします。

楽しい時間が終わり、ミナトが帰ったあと、小雪は一人になった家の静けさに襲われます。それまで小雪は、一人でいることを苦痛ではなく安全だと考えてきました。

しかし、誰かのぬくもりを知ったあとでは、同じ静けさが以前とは違って聞こえます。小雪は自分の寂しさを認め、ミナトを引き留めます。

この行動は、単に恋人ともっと一緒にいたいという意味だけではありません。自分には誰かを必要とする心があると、彼女自身が許した瞬間です。

第113話「存在」で小雪の城壁の根が明かされる

第113話では、小雪が長く抱えてきた自己否定の根が浮かび上がります。

小雪は幼い頃から、母親が負った苦労や両親の不和を自分の存在と結びつけ、自分は誰かの重荷になるのではないかと感じていました。

だから彼女は、嫌われる前に距離を取り、必要とされなくても平気な人間になろうとしたのでしょう。傷つきたくないだけではなく、誰かを困らせたくない。その思いが「氷の城壁」を分厚くしていたのです。

しかし小雪は、ミナトを引き留め、自分の中に秘めていた孤独を打ち明けます。人に弱さを見せることを、迷惑ではなく信頼として選び直します。

綺麗な救済の場面に見えますが、ミナトの言葉一つで小雪の過去が消えたわけではありません。

小雪が言葉を探す間、ミナトは答えを急がず、そこにいます。その「何かをして救う」のではなく「逃げずに存在を受け止める」姿勢こそ、彼女がずっと求めながら、求めることすら禁じてきたものではないでしょうか。

自分がここにいてもいいと思えるまで、どれだけ一人で耐えたのだろう。もう、抱きしめられていいんだよ。そう言いたくなります。

第114話「暖」で二人が選んだ距離

第114話では、自宅で夜を過ごす小雪とミナトが、恋人としてさらに近い距離で向き合います。

小雪はミナトを受け入れようとしますが、ミナトは彼女の心が本当に追いついているかを考え、先へ進むことを止めます。近づける状況だから進むのではなく、二人が安心できる速度を選んだのです。

重要なのは、ミナトが小雪の代わりにすべてを決めたわけではない点です。彼は小雪の意思を聞き、自分の気持ちも隠さず、それでも相手を置き去りにしない方法を選びます。

※画像はAIによるイメージ

第113話が「存在」で、第114話が「暖」。その後には第115話「繋ぐ」、第116話「次の季節へ」、第117話「解氷」が続きます。

存在を認め、ぬくもりを知り、人と繋がり、次の季節へ進む。そして最後に氷が解ける。

この順番は偶然とも読めますが、僕には小雪の変化を一つずつ置いた足跡に見えます。城壁は誰かに乱暴に壊されたのではありません。内側に届いた温度によって、小雪自身が少しずつ扉を開けられるようになったのです。


氷の城壁を話数順に読むと何が見える?考察とまとめ

表面的には、『氷の城壁』は小雪とミナト、美姫とヨータの恋愛を描いた青春群像劇です。

ただ、重要話を並べると、中心にあるのは「誰を好きになったか」だけではないと分かります。それぞれが、自分の本音を相手へ渡せるようになるまでの物語なのです。

第35話でヨータは美姫への想いを小雪にだけ明かします。第50話でミナトは、小雪が自分にとって特別であることを意識し始めます。

第9巻では、小雪とミナトが拒絶を恐れて本音を隠した結果、桃香を含む三角関係がこじれます。そして第100話では、小雪が待つ側から、自分で近づく側へ変わります。

第111話以降は、交際成立をゴールにしません。小雪とミナトは過去をすり合わせ、呼び方を変え、寂しさを言葉にし、相手の速度を尊重します。

僕は、第9巻と第114話が対になっているように感じます。

第9巻の二人は、相手を思いやっているつもりで、相手の答えを先回りしていました。小雪は望みがないと決め、ミナトは拒まれたと決めます。

対して第114話では、近づきたい気持ちがあっても、相手に確認せず進みません。二人が得たのは恋人という肩書きだけではなく、「分からないなら聞いていい」という関係なのです。

『氷の城壁』は、恋によって孤独が一瞬で消える物語ではありません。誰かを好きになったことで、自分が築いた壁の形を知り、開け方を覚えていく物語です。

だからこそ、最終話の「解氷」は、小雪が別人になったことを意味しないのでしょう。壁を作る自分も、寂しさを抱く自分も否定せず、必要なときには扉を開けられるようになった。

どうか、小雪たちがこれからも言葉を諦めませんように。すれ違う日が来ても、沈黙の向こうにいる相手を、もう一度信じられますように。そう祈りたくなる結末です。


よくある質問

氷の城壁の漫画100話は何巻?

第100話「破錠」は、単行本第12巻に収録されています。第12巻には第98話から第104話までが収録され、小雪とミナトの恋が再び動き始めます。

氷の城壁111話は何巻?

第111話「クリスマス」は第13巻に収録されています。小雪とミナトのクリスマスデートと、過去のすれ違いについての対話が描かれます。

氷の城壁113話・114話は何巻?

第113話「存在」と第114話「暖」は、どちらも最終第14巻に収録されています。集英社の第14巻公式目次では、第112話から最終第117話までと、交際後を描く読者リクエストのおまけが確認できます。

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