アニメ『氷の城壁』のアニメーション制作会社は、2019年設立の「スタジオKAI」です。監督はまんきゅう、シリーズ構成は中西やすひろが担当します。
人とのあいだに見えない壁を作ってしまう氷川小雪。その繊細な距離感を映像へ落とし込む会社がどこなのか――作品を追っているほど、やはり気になるところです。
『氷の城壁』のアニメ制作会社はどこ?
TVアニメ『氷の城壁』のアニメーション制作を担当するのは株式会社スタジオKAIです。
スタジオKAIが掲載している2026年の作品情報には、『氷の城壁』が同社の制作作品として掲載され、スタッフ欄にも「アニメーション制作:スタジオKAI」と明記されています。
つまり、「氷の城壁 アニメ制作会社」「氷の城壁 アニメ会社」と検索して確認したい場合、まず押さえておく答えはスタジオKAIです。
制作会社だけでなく、作品を実際に動かす中心スタッフもすでに明らかになっています。
項目 担当
原作 阿賀沢紅茶
アニメーション制作 スタジオKAI
監督 まんきゅう
助監督 石井輝
シリーズ構成 中西やすひろ
キャラクターデザイン 荻野美希
サブキャラクターデザイン 伊藤依織子
プロップデザイン 濵田悠示
衣装デザイン 琴乃、笛木優奈
美術監督・美術設定 前田慎
色彩設定 のぼりはるこ
3DCGディレクター 酒寄直哉
撮影監督 渡辺実花
編集 吉武将人
劇伴 佐久間奏、田渕夏海
劇伴制作 日音
音響監督 吉田光平
原作協力 マーガレット編集部
チーフアニメーションプロデューサー 柴宏和
アニメーションプロデューサー 伊藤太貴
原作は阿賀沢紅茶さんによる同名漫画で、集英社ジャンプ コミックスから刊行されています。
キャストは氷川小雪役が永瀬アンナさん、安曇美姫役が和泉風花さん、雨宮湊役が千葉翔也さん、日野陽太役が猪股慧士さんです。
『氷の城壁』は派手なバトルや大規模な世界設定を見せる作品ではありません。だからこそ、制作会社以上に「人物の表情や沈黙をどう映像へ置き換えるスタッフなのか」が重要になってくる作品だと僕は感じています。
大げさな一枚より、目を合わせるまでの数秒のほうが重い。そういう漫画なんですよね。
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アニメ会社・スタジオKAIとはどんな制作会社?
スタジオKAIは、2019年6月14日に設立されたアニメーション制作会社です。
会社紹介資料ではADKエモーションズの100%子会社とされ、本社所在地は東京都杉並区成田東。アニメーションの企画・開発・制作などを事業内容としています。
紹介されている企業情報では、従業員数108名、資本金500万円、売上高9億円となっています。ただし、従業員数や売上高などの企業情報は時期によって変動するため、最新状況についてはその時点の会社情報を確認する必要があります。
スタジオKAIはこれまで『シャインポスト』『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』『キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編』『劇場版 風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』『地獄先生ぬ~べ~』などの制作実績を重ねてきました。
アニメーションMVでは「flower rhapsody」「フィーリングラデーション」「幽霊船戦Dead Ma’am’s Chest」「SHINKIRO GuraMarine」「ホロライブ・サマー2023青春アーカイブ」なども手掛けています。

ここで少し大事なのは、「有名なアニメ会社だから安心」「知らない会社だから不安」という単純な見方では測れないことです。
たとえばufotableは、『鬼滅の刃』『空の境界』『Fate』シリーズなどを通して、作画・CG・美術・撮影を高いレベルで組み合わせる制作体制が広く知られています。一方、MAPPAも『呪術廻戦』『チェンソーマン』『進撃の巨人 The Final Season』など多数の大型タイトルを手掛けてきました。
しかし、『氷の城壁』の制作クレジットに記されているのは、このどちらでもありません。
スタジオKAIです。
検索していると人気制作会社の名前と混同してしまうことがありますが、ここは分けて確認しておきたいところです。
そして、『氷の城壁』について僕がむしろ注目しているのは、会社の知名度そのものではありません。
この作品が要求する技術が、これまでの代表作とは少し違って見えることです。
スポーツ、アイドル、少年向け作品などを手掛けてきたスタジオが、会話と感情の距離そのものが物語になる『氷の城壁』をどう映像化するのか。そこに今回ならではの面白さがあります。
『氷の城壁』では誰がアニメ制作を指揮する?
『氷の城壁』の監督を務めるのはまんきゅうさんです。
そのほか、助監督を石井輝さん、シリーズ構成を中西やすひろさん、キャラクターデザインを荻野美希さんが担当します。
美術監督・美術設定は前田慎さん、色彩設定はのぼりはるこさん、撮影監督は渡辺実花さん。映像そのものの印象を決める各部署についても主要スタッフが公開されています。
音楽面では佐久間奏さんと田渕夏海さんが劇伴を担当し、劇伴制作は日音。音響監督は吉田光平さんです。
そして原作協力としてマーガレット編集部が参加しています。
これは個人的には見逃したくないクレジットでした。
『氷の城壁』の魅力は、大きな事件の連続ではなく、小雪、美姫、湊、陽太という4人の認識がほんの少しずつ食い違い、その「ほんの少し」が積み重なって巨大な感情になるところにあります。
原作を映像化するときに難しいのは、ストーリーを順番に並べることではありません。
漫画のコマとコマの間に置かれていた沈黙を、アニメの時間に直すことです。
セリフを言い終えてから相手を見るのか。
相手を見て、それから目を逸らして話すのか。
同じ言葉でも、その一拍だけで小雪の壁はまるで違って見えてしまう。
……『氷の城壁』って、そういう怖さのある作品だと思うんです。

だから制作会社を調べるときも、「作画がきれいか」という一点だけを見るより、監督・シリーズ構成・キャラクターデザイン・美術・撮影・音響まで含めた座組を見るほうが、この作品では意味があると考えています。
『氷の城壁』はどんな物語をアニメ化する?
公式の作品紹介で中心人物として描かれているのは、高校生の氷川小雪です。
小雪は人と接することが苦手で、周囲とのあいだに壁を作ってしまいます。幼なじみの安曇美姫以外とはほとんどつるまず、静かに学校生活を送っていました。
そこへ現れるのが、遠慮なく距離を縮めてくる男子・雨宮湊です。
さらに、学校のアイドル的存在である美姫、優しく穏やかなバスケ部員・日野陽太を加えた4人を軸に、不器用な高校生たちのすれ違いが描かれていきます。
一見すると、青春恋愛ものとしてとても王道に見えます。
でも、その説明だけだと、この作品の痛いところを少し取りこぼしてしまう。
『氷の城壁』にある「壁」は、小雪だけが持っている特殊なものではないからです。
美姫にも、湊にも、陽太にも、それぞれ他人には簡単に触らせない場所がある。
むしろ4人全員が別々の方法で自分を守っているからこそ、近づいたときに傷つけ合ってしまいます。
アニメーション制作で難しくなりそうなのは、この「誰も完全な悪者ではないのに、どうしても噛み合わない」という感情を、説明セリフに頼りすぎず表現することでしょう。
これは作画枚数の多さとは別の難しさです。
スタジオKAI制作で注目したいポイントは?
ここからは公開されている制作情報をもとにした私見です。
僕が『氷の城壁』のアニメ化で最も気にしているのは、派手な作画ではなく、人と人との物理的な距離が感情の距離として見えるかどうかです。
たとえば『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』のような作品では、走る身体や競技空間をアニメーションとして成立させることが重要になります。
一方、『氷の城壁』で強烈な意味を持つのは、隣の席、廊下、帰り道、スマートフォン越しのやり取りといった日常空間です。
何メートル離れて立っているか。
画面の端と端に人物を置くのか。
同じフレームに入れるのか。
その設計そのものが、セリフ以上に関係性を語る可能性があります。
だから今回、キャラクターデザインだけでなく、美術、色彩、撮影までスタッフ情報が見えていることは重要です。
青春ものはキャラクターの顔だけで成立しているように見えて、実際には夕方の教室の色、窓から入る光、誰もいなくなった廊下の空気まで含めて「言えなかった感情」を作っています。
……そこを丁寧に拾ってくれたら、たぶんかなり苦しいアニメになる。
もちろん、いい意味で。
『氷の城壁』のアニメ化で本当に難しいものは何か?
綺麗な青春群像劇としてまとめるだけなら、『氷の城壁』は比較的わかりやすい作品に見えるかもしれません。
でも僕は、それだけではこの作品の芯に届かないと考えています。
表面だけを見ると、小雪は「人付き合いが苦手な少女」で、湊は「距離感の近い男子」です。
しかし、この二人の関係を単純に「閉じている女の子を明るい男の子が救う話」にしてしまった瞬間、『氷の城壁』の面白さはかなり失われます。
小雪の壁には理由がある。
湊の距離の詰め方にも理由がある。
美姫が明るく見えることにも、陽太が穏やかに振る舞うことにも、その人なりの守り方がある。
だから、この作品で僕がアニメスタッフに期待したくなるのは、「壁を壊す物語」として演出することではなく、壁が必要だった人間同士が、壁を残したまま少しずつ相手を知っていく感覚を描くことです。
ここ、かなり違うんですよね。
壁をなくせば幸せになれる、という物語ではない。
その人が長い時間をかけて作った防御を尊重しながら、それでも隣にいる方法を探す。
僕には『氷の城壁』がそういう作品に見えます。
原作では、強烈な感情が必ずしも大きな言葉として出てくるわけではありません。
だからこそアニメでは、言葉の前後にある呼吸、沈黙、顔を上げるまでの時間といった極小の演出が重要になります。
ただし、現時点で公開されている制作会社ページの情報だけから「実際の本編で視線をこう描く」「この場面で手が震える」といった具体的な演出を断定することはできません。
そこは混同したくないところです。
まだ僕たちが確認できるのは、スタジオKAIが制作を担当し、まんきゅう監督を中心としたスタッフ陣がこの作品を映像化する、という制作体制までです。
でも、だからこそ想像してしまいます。
小雪が誰かを見る一瞬。
すぐには返事をしない沈黙。
湊がいつもの調子をほんの少しだけ崩す瞬間。
美姫の笑顔が、いつもと同じように見えて微妙に違う瞬間。
陽太が何も言わず相手の言葉を待つ時間。
原作で読者が感じ取ってきたものは、たぶんそういう「説明されなかった部分」の中にあります。
ただの優しい青春アニメとして処理してしまえば、きっと綺麗には仕上がります。
でも、それでは少し違う。
本当は言いたかった。
でも言ったら相手を困らせるから言えなかった。
離れたくない。
でも近づく資格があると思えない。
そんな、自分の中で殺した言葉が何層にも積もって『氷の城壁』の人間関係はできています。
もう、そこまで拾われたらしんどすぎるんですよね。
誰かの壁を強引に壊すのではなく、「その壁があることごと、その人を好きになる」というところまでアニメで届いてくれたら――僕はそれだけで、このアニメ化には大きな意味があると思っています。
『氷の城壁』制作会社と制作情報のまとめ
アニメ『氷の城壁』のアニメーション制作会社はスタジオKAIです。
スタジオKAIは2019年設立のアニメ会社で、『シャインポスト』『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』『キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編』などの制作実績があります。
『氷の城壁』では、まんきゅうさんが監督、中西やすひろさんがシリーズ構成、荻野美希さんがキャラクターデザインを担当。声優陣は氷川小雪役の永瀬アンナさん、安曇美姫役の和泉風花さん、雨宮湊役の千葉翔也さん、日野陽太役の猪股慧士さんという布陣です。
制作会社の名前だけを見るなら、答えはとてもシンプルです。
けれど『氷の城壁』の場合、本当に見たいのはそこから先なのだと思います。
人との距離を取ることでしか自分を守れなかった小雪たちの沈黙を、スタジオKAIとスタッフ陣がどう「時間」と「画面」に変えるのか。
アニメ制作会社を調べていたはずなのに、結局そこが気になってしまう。
やっぱり、この作品は人と人との距離から逃がしてくれません。
よくある質問
アニメ『氷の城壁』の制作会社はどこですか?
アニメーション制作は株式会社スタジオKAIです。同社の2026年作品情報でも『氷の城壁』が掲載され、スタッフ欄に「アニメーション制作:スタジオKAI」と記載されています。
『氷の城壁』の監督は誰ですか?
監督はまんきゅうさんです。助監督を石井輝さん、シリーズ構成を中西やすひろさん、キャラクターデザインを荻野美希さんが担当します。
『氷の城壁』の主要キャストは誰ですか?
氷川小雪役は永瀬アンナさん、安曇美姫役は和泉風花さん、雨宮湊役は千葉翔也さん、日野陽太役は猪股慧士さんです。
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