『正反対な君と僕』の山田健太郎は、明るさと人懐っこさで仲間をつなぎ、恋を通して思慮深さを育てていくムードメーカーです。
身長は173cmで、鈴木や谷と同じ2年7組に所属。思ったことをすぐ口にする素直さは長所にも短所にもなりますが、その裏表のなさこそが、山田が男女を問わず好かれる理由になっています。
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『正反対な君と僕』山田はどんなキャラ?
『正反対な君と僕』の山田こと山田健太郎は、鈴木みゆや谷悠介と同じクラスで過ごす男子生徒です。
TVアニメ公式サイトでは、山田について「いつも明るくお調子者」「裏表がなく、人との距離をグイグイ詰めて誰とでも仲良くなる」と紹介されています。
つまり山田は、ただ騒がしいだけの賑やかし役ではありません。人と人の間にある見えない壁を、ためらわずに越えていけるキャラクターなのです。
山田の基本的な特徴を整理すると、次のようになります。
項目 山田健太郎の情報
本名 山田健太郎
誕生日 4月20日
血液型 O型
身長 173cm
クラス 2年7組
中学時代の部活 陸上部・長距離
家族 父、母、姉2人
性格 明るい、お調子者、素直、裏表がない
作中での役割 ムードメーカー、人間関係をつなぐ存在
声優 岩田アンジ
鈴木や佐藤とは中学時代からの友人で、高校でも自然に同じグループの中心にいます。
一方、交友関係は昔からの仲間だけに限られません。山田には「友達の友達も友達」という感覚があり、ほとんど接点がなかった相手にも臆せず声をかけます。
ここが山田の強さなんですよね。
通常、すでに完成している友人グループへ新しい人物が入ると、本人も周囲も少し身構えます。しかし山田は、その気まずさが育つ前に距離を縮めてしまう。教室の空気に空いた小さな隙間を見つけると、そこへ明るい声を差し込んでいくような人物です。
『正反対な君と僕』は、性格や価値観の異なる高校生たちが、相手を知ることで関係を変えていく物語です。
その中で山田は、異なる人同士が出会うための「入口」を作ります。主人公ではなくても、山田がいなければ成立しなかった会話や関係は少なくありません。
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『正反対な君と僕』山田の性格は明るく素直なムードメーカー
山田の性格をひと言で表すなら、考えてから動くより、感じた瞬間に動くタイプです。
楽しいと思えば笑い、気になる相手がいれば話しかけ、思いついたことがあればそのまま口にします。感情と表情と言葉の間に、ほとんど時差がありません。
そのため、考えていることが顔に出やすく、言葉を十分に吟味しないまま野暮な発言をしてしまうこともあります。
物語の序盤でも、山田の何気ない言葉が鈴木を困った状況へ追い込む場面があります。ただし、その発言には悪意も計算もありません。
山田は誰かを傷つけて優位に立ちたいわけではなく、本当に思いついたことをそのまま言ってしまうのです。
普通なら、こうした性格は「無神経な人物」と受け取られる危険があります。それでも山田が嫌われず、むしろ多くの友人に囲まれているのは、日頃の態度に裏表がないからでしょう。
人によって態度を変えず、格好をつけるための嘘もつかない。失敗したときには、変な理屈で自分を守るより先に、驚いたり焦ったりする気持ちが顔へ出ます。
周囲から見れば、山田は何を考えているのか分かりやすい人物です。
人間関係では、この「分かりやすさ」が大きな安心感になります。腹の内を探らなくてよい相手とは、自然に会話を始めやすいからです。
山田のコミュニケーション能力は何がすごい?
山田のコミュニケーション能力は、話術の巧みさだけで成立しているわけではありません。
とくに注目したいのは、相手との間にある立場の違いを、最初から大きな問題として扱わないことです。
鈴木との交際をきっかけに友人グループへ入ってきた谷に対しても、山田は遠慮しません。
物静かな谷が自分たちと同じテンションで話せるか、輪に入りたいと思っているかを細かく試すのではなく、まずは普通の友達として話しかけます。
谷は自分の意見を持っている一方、積極的に交友関係を広げるタイプではありません。そんな谷にとって、山田の気安さはグループへなじむための重要な助けになったと考えられます。
周囲の友人たちも、山田が当然のように谷と話す姿を見ることで、谷への接し方を過度に難しく考えずに済みます。
山田は本人が意識しないまま、「この人とは普通に仲良くしていい」という合図を周囲へ送っているのです。

思ったことをすぐ言う性格は長所であり弱点
山田の素直さは、人との距離を縮める場面では大きな長所になります。
しかし、相手の気持ちを想像する前に発言してしまうため、繊細な問題では弱点にもなります。
言葉は、話した本人が軽い気持ちでも、受け取る側の事情によって重くなるものです。鈴木のように周囲の目を気にしやすい人物や、西のように会話の前に考え込む人物にとって、山田の反射的な発言は眩しすぎることがあります。
それでも作品は、山田の素直さを単純な欠点として処理しません。
考えずに動けるからこそ、誰も踏み出せない場面で最初の一歩を踏み出せる。遠慮しないからこそ、孤立しかけた人物へ手を伸ばせる。
長所と短所は切り離された別々の性質ではなく、同じ根から伸びた枝なのだと分かります。
これが『正反対な君と僕』らしい人物描写です。
キャラクターの欠点を消して理想的な人間へ変えるのではなく、その性格が誰かを救う瞬間と、誰かを困らせる瞬間の両方を描く。山田は、その構造がとても見えやすい人物です。
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『正反対な君と僕』山田の身長・誕生日・家族構成
山田健太郎の身長は173cmです。
主要な男子キャラクターと比べると、谷悠介の171cmより2cm高く、平秀司の180cmより7cm低い位置になります。
高校生男子として極端に大柄でも小柄でもなく、友人グループの中では中間的な身長です。
山田は性格の印象が強いため、実際の身長以上に大きな存在として感じられる場面があります。教室へ入ってきた瞬間に空気を変えたり、自分から会話の中心へ飛び込んだりするからでしょう。
身体の大きさではなく、声と動きによって画面やコマの占有率が上がるタイプなんです。
原作では、セリフだけでなく表情の変化や描き文字、人物同士の距離によって山田の勢いが表現されています。
アニメでは声や動きが加わることで、その反応速度や人懐っこさがより直接的に伝わります。一方、原作のコマをじっくり見ると、明るい言葉の裏で一瞬だけ戸惑う顔や、視線が止まる瞬間にも気づけます。
同じ場面でも、アニメでは会話の流れを楽しみ、原作では表情の余白を拾う。両方に触れると、山田が単純な「陽気な男子」ではないことが、より鮮明になります。
山田健太郎の誕生日と血液型
山田の誕生日は4月20日で、血液型はO型です。
本名は山田健太郎。作中では名字の「山田」で呼ばれることが多いため、下の名前まで知らなかったという読者もいるかもしれません。
4月20日生まれという設定は、年度のかなり早い時期に誕生日を迎えることを意味します。
ただし、山田の明るさや行動力を誕生日や血液型だけで説明するのは適切ではありません。プロフィールは人物を知る手がかりではありますが、山田の魅力は、他者との具体的な関わりの中で形作られています。
山田の家族は父・母・姉2人
山田の家族は、父、母、姉2人を含む5人家族です。山田は末っ子にあたります。
父親は単身赴任中で、姉の一人は就職して一人暮らしをしているとされています。
姉が二人いる家庭環境は、山田の人との距離の近さを考えるうえで興味深い情報です。
もちろん、姉がいるから必ずコミュニケーション能力が高くなるとは限りません。ただ、年上の家族と日常的に接する中で、相手の勢いに負けず会話へ入る感覚や、異性を過度に特別視しない態度が育った可能性は考えられます。
実際、山田は鈴木や佐藤と長く友人関係を続けていますが、そこに恋愛感情を持ち込んでいません。
男女であることを意識しすぎず、一人の友人として接する。この自然さも、山田の交友関係が広い理由でしょう。
中学時代は陸上部の長距離
山田は中学時代、陸上部で長距離種目に取り組んでいました。
明るく落ち着きがないようにも見える山田と、一定のペースで粘り強く走る長距離競技は、少し意外な組み合わせかもしれません。
けれど、考えてみれば山田は行動を始めることにためらいがなく、一度友達になった相手との関係も簡単には切り捨てません。
過去に交際していた相手とも、別れた後に良好な友人関係へ戻っています。
瞬発力だけの人ではなく、人間関係を長く走り続けられる人でもある。その意味では、長距離というプロフィールが妙に似合って見えてきます。
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『正反対な君と僕』山田の作中での立ち位置とは?
山田の作中での立ち位置は、登場人物同士をつなぐムードメーカーであり、物語の関係性を動かす潤滑油です。
『正反対な君と僕』の中心には、明るいけれど周囲の目を気にする鈴木と、物静かだけれど自分の意見を言える谷の恋愛があります。
しかし本作の魅力は、主人公カップルだけで完結しません。
渡辺、佐藤、東、平、西、本田、そして山田。性格も悩みも違う友人たちが互いに影響し、学校生活全体が立体的に描かれます。
その群像劇の中で山田は、複数の人間関係を横断します。
鈴木や佐藤とは中学時代からの友人で、谷とは鈴木を通して距離を縮め、平を交えた遊びにも参加します。さらに隣のクラスにいる本田とも以前から面識があり、その先で西と出会います。
山田を中心に人物相関図を描くと、いくつもの線が交差するはずです。
本人は人脈を戦略的に作っているわけではありません。話したいから話し、仲良くなれそうだから近づいているだけです。
だからこそ、そのつながりが不自然に見えないのでしょう。
谷を友達の輪へ入れる橋渡し役
山田の重要な役割の一つが、谷を鈴木たちの友人グループへ迎え入れることです。
鈴木と谷が交際を始めても、谷がすぐに鈴木の友人たちと打ち解けられるとは限りません。
恋人同士になったことと、恋人の交友関係へ自然に入れることは別の問題だからです。
谷は社交的ではなく、必要以上に自分から話しかける人物でもありません。周囲が遠慮すれば、鈴木の隣にいながらグループ内では孤立する可能性もありました。
そこへ山田が、いつもの調子で話しかけます。
山田にとっては「鈴木の彼氏なら、自分とも仲良くなれる」という極めて単純な発想です。しかし、この単純さが谷を救います。
相手の性格を分析しすぎると、「話しかけないほうが楽なのではないか」「迷惑かもしれない」と距離を取ってしまうことがあります。
山田は考えすぎないから、まず扉を開ける。
その後、谷がどの程度その輪へ入るかは谷自身が選べます。山田は無理に性格を変えさせるのではなく、参加できる場所だけを先に作っているのです。
山田は恋愛以外の男女の友情も体現する
山田は鈴木や佐藤と同じ中学の出身で、長く友人関係を続けています。
恋愛作品では、男女が親しくするとすぐに恋愛感情の有無が問題にされがちです。しかし山田と鈴木、佐藤の関係には、邪な意図がありません。
鈴木とは平を含めた三人で、普段の大人数のカラオケでは選びにくい曲を自由に歌う集まりを開くこともあります。
歌えない曲でも入れてよい、自分だけが好きな曲を気兼ねなく楽しんでよいという、かなり自由な会です。
このエピソードには、山田たちの友情の心地よさが凝縮されています。
相手の趣味を評価したり、上手に歌えるかを競ったりするのではなく、「好きだからやる」を許し合う。山田の価値観と、とてもよく似ています。
『正反対な君と僕』が描く青春は、恋愛だけでできていません。
好きな曲を気兼ねなく歌える友達がいること、恋人の友達とも自然に話せること、別れた相手と再び友人として接すること。山田は、恋愛の周囲にある多様な親密さを担うキャラクターでもあります。

謎の友人「ガパチョ」が示す山田の顔の広さ
山田の話には、ときどき「ガパチョ」という友人の名前が登場します。
ところが、鈴木をはじめとする周囲の人物はガパチョをよく知らず、本人も表立って登場しません。
山田によれば、ガパチョは鈴木と谷のデートを目撃していたことがあり、ほかにもさまざまな出来事へ関わっているようです。
同じ高校の生徒と思われますが、詳しい正体は明かされておらず、読者の想像を刺激する存在になっています。
ファンの間では「ガパチョは読者や視聴者を表しているのではないか」という説も語られています。
もちろん、これは公式に確定した設定ではなく、あくまでファンによる解釈です。
ただし、山田なら画面の向こう側にいる読者とさえ友達になっていそうだ、と思わせるのが面白いところです。
姿の見えない人物なのに、山田が話題に出すだけで「きっと本当にいるのだろう」と感じられる。それほど山田の交友関係には底が見えません。
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『正反対な君と僕』山田と西の関係で性格はどう変わる?
山田というキャラクターを深く知るうえで欠かせないのが、隣のクラスにいる西奈津美との関係です。
西は身長147cmで、極度の人見知り。慣れない相手を前にすると、何を話せばよいのかを頭の中で考えすぎてしまいます。
一方の山田は、考えるより先に言葉が出るタイプです。
会話を始めるまでに時間がかかる西と、会話を始めることに一切ためらわない山田。二人は鈴木と谷とは異なる意味で「正反対」になっています。
山田が西を気になったきっかけは笑顔
山田は、自分とはタイプの違う物静かな人物が、不意に見せる笑顔へ惹かれる傾向があります。
西を気にし始めたきっかけも、彼女の笑顔でした。
谷や山田たちの会話を聞いていた西が、こっそり笑う。その姿を見たことで、山田の中に、それまでとは違う感情が生まれます。
西は大人しく見えますが、実は笑い上戸です。
表立って会話へ参加できなくても、周囲の話を聞き、面白いと感じ、つい笑ってしまう。山田が惹かれたのは、静かな外見の奥から一瞬だけこぼれた、飾らない感情だったのでしょう。
山田自身も、感情を隠さず表に出す人物です。
だからこそ、西の笑顔に含まれていた「本当の反応」を、直感的に感じ取ったのかもしれません。
好きになる相手には、自分と似た部分だけでなく、自分が持っていない静けさを求めることがあります。
山田にとって西は、理解しにくいから気になる相手ではありません。もっと知りたいと思える余白を持った相手なのです。
本田に会うように見せて西へ近づく山田
西を意識するようになった山田は、隣のクラスへ足を運ぶようになります。
表向きは、以前から友人である本田梨花子と話すために来たように振る舞いながら、実際には西と接点を持とうとします。
誰とでもすぐに仲良くなれる山田としては、かなり遠回りな行動です。
普段なら、気になる相手にも直接話しかければよいはずです。それなのに西を前にすると、山田にも照れや迷いが生まれます。
ここで初めて、山田の「反射神経だけで進めない恋」が始まるんですよね。
西は、山田が自分に好意を持っているとは考えていません。
むしろ話しかけられるたびに緊張し、自分の存在を意識しないでほしいと願うほどです。
山田は距離を縮めたい。西は距離が縮まるほど言葉が出なくなる。
このすれ違いは、どちらかが悪いから起きているわけではありません。二人が会話へ踏み出す速度が違うのです。

西との恋で山田は「考えてから動く」ことを覚える
物語の序盤における山田は、「やりたいならやる」「言いたいなら言う」という感覚で動いています。
それは彼の長所ですが、西との関係では、その方法だけではうまくいきません。
西が話せないのは、山田が嫌いだからではありません。緊張し、頭の中で言葉を選びすぎてしまうからです。
しかし、山田が自分の速度だけで距離を詰めれば、西をさらに緊張させる可能性があります。
そこで山田は、西と仲良くなるためにはどうすればよいのか、彼女は何を感じているのかを考えるようになります。
今までの山田なら、分からないことがあればその場で聞いていたでしょう。
ところが大切な相手ができたことで、「聞けばよい」だけではなく、「聞かれた相手がどう感じるか」まで想像し始めます。
これは山田にとって大きな成長です。
恋をしたことで明るさを失うわけでも、急に無口になるわけでもありません。山田らしい素直さを残したまま、その言葉を相手へ届ける方法を考えるようになるのです。
私は、この変化こそ山田の物語の核心だと感じます。
大人になるとは、自分の長所を捨てて別人になることではありません。自分の勢いが相手にどう届くかを知り、必要なときだけ速度を調整できるようになることです。
山田は西を大切に思うことで、初めて自分の言葉を口に出す前に手のひらへ乗せ、その重さを確かめようとします。
あれほど迷わなかった少年が、一人の笑顔を守るために迷い始める。
その迷いは弱さではなく、山田の中に他者への想像力が育った証拠です。
山田と西は恋人になる?
原作では、山田と西の関係は少しずつ進展していきます。
過去の山田は、自分から告白するより、相手から好意を伝えられて交際を始めることが多かったとされています。
そのため、本気で好きになった西を前にすると、最後の一歩を簡単には踏み出せません。
誰とでも話せることと、大切な一人へ本心を伝えられることは違います。
山田のコミュニケーション能力は、人間関係の入口を作ることには非常に強い。一方、自分が傷つく可能性のある告白では、いつもの勢いだけでは進めなくなります。
最終的に二人は互いの気持ちを確かめ、恋人関係になります。
ただ、その結論だけを知っても、山田と西の物語をすべて理解したことにはなりません。
大切なのは、西がどの瞬間に山田への警戒を解いていくのか。山田がどんな失敗をし、どんな表情で立ち止まり、相手の速度を覚えていくのかという過程です。
原作のコマには、セリフだけを追っていると見落としやすい沈黙があります。
返事をするまでの間、視線の向き、言葉の直後に置かれた小さな表情。アニメで声を得た山田を知った後に原作へ戻ると、その沈黙の中にも彼の声が聞こえてくるようです。
そして原作を先に読んでいると、アニメで山田が軽い調子から本気の声へ切り替わる瞬間を、少し早く察知できる。
この人物、ただ明るいだけじゃないぞ――そう気づいたときから、何気ない笑顔の見え方まで変わっていきます。
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山田健太郎はなぜ『正反対な君と僕』に必要なのか
ここからは私見ですが、山田は『正反対な君と僕』という作品の価値観を、最も無意識に実践しているキャラクターの一人だと考えています。
本作では、正反対の性格を持つ人物同士が出会います。
けれど、相手と違うからといって、自分をすべて変える必要はありません。違いを知り、理解できない部分を残したままでも、相手を大切にする道を探していきます。
山田は序盤から、人との違いを恐れません。
物静かな谷にも、緊張しやすい西にも、自分とは違うという理由で線を引かない。相手を分類してから付き合い方を決めるのではなく、まず人として近づきます。
一方で山田自身も、西との関係を通して「近づけば必ず仲良くなれるわけではない」と学びます。
これは彼の価値観が否定されたのではありません。
誰にでも開かれていた山田の優しさが、一人ひとりに合った形を考えられる優しさへ変わったのです。
ムードメーカーから成長物語の主人公へ
山田は、初登場時には典型的なムードメーカーに見えます。
会話を盛り上げ、友人を増やし、少し余計なことを言って周囲から突っ込まれる。群像劇ではおなじみの立ち位置です。
しかし物語が進むと、その「考えずに動ける性格」そのものが成長の課題になります。
西を好きになった山田は、自分の明るさを押しつけるのではなく、相手の沈黙にも意味があることを学びます。
山田にとって沈黙は、これまで埋めるべき空白だったかもしれません。
けれど西にとって沈黙は、言葉を探すための時間です。
同じ数秒でも、二人が感じている長さは違う。その違いに山田が気づくことで、二人の会話は初めて一方通行ではなくなります。
この変化を丁寧に追うと、山田もまた『正反対な君と僕』の主人公なのだと思えてきます。
鈴木と谷の物語が「自分の気持ちを言葉にする勇気」を描くなら、山田と西の物語は「相手の言葉が生まれるまで待つ勇気」を描いているのではないでしょうか。
山田の魅力は欠点が消えないこと
山田は成長しても、急に慎重で完璧な人物になるわけではありません。
お調子者で、思ったことが顔に出て、余計な一言を口にしてしまう部分は残ります。
私はそこが、とても誠実な描写だと感じます。
人は恋をしたからといって、性格がまるごと入れ替わるわけではありません。以前と同じ失敗をすることもあれば、後から気づいて慌てることもあります。
ただし、大切な相手の存在によって、失敗した後の向き合い方は変わります。
山田の魅力は、欠点がなくなることではなく、欠点によって相手を困らせる可能性を自覚していくことです。
そして西もまた、山田の明るさへ一方的に救われるだけの存在ではありません。
西の静けさや慎重さが、山田に新しい感情と言葉の選び方を教えます。
明るい側が暗い側を照らす、という単純な関係ではない。互いが相手に持っていない時間感覚を渡し合う関係です。
山田役の声優・岩田アンジの表現にも注目
TVアニメで山田を演じる声優は岩田アンジさんです。
岩田アンジさんは1月17日生まれ、東京都出身。『冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた』ではピート役を担当しています。
山田の演技で重要になるのは、明るい声そのものだけではありません。
普段は考える前に言葉が出る山田が、西を意識したときだけ、ほんのわずかに間を置く。その変化を声でどう表現するかが、山田の成長を伝える鍵になります。
いつもの軽さがあるからこそ、迷った声が際立つ。
勢いよく友人へ話しかける場面と、大切な言葉を飲み込む場面。その落差が丁寧に表現されれば、山田の恋は視聴者の想像以上に繊細なものとして届くはずです。
まとめ|『正反対な君と僕』山田は人をつなぎ、恋で成長するキャラ
『正反対な君と僕』の山田健太郎は、身長173cm、誕生日4月20日、血液型O型の男子高校生です。
鈴木や谷と同じ2年7組に所属し、中学時代は陸上部で長距離に取り組んでいました。家族は父、母、姉2人で、山田は末っ子です。
性格は明るく素直で、裏表のないお調子者。思ったことをすぐ口にするため失敗もありますが、その分だけ相手に警戒心を抱かせにくく、男女を問わず多くの友人に囲まれています。
作中では、谷を鈴木たちの友人グループへ自然に迎え入れるなど、人と人をつなぐ重要な役割を果たします。
そして西奈津美との関係を通して、山田は初めて、言葉を発する前に相手の気持ちを考えるようになります。
誰とでも仲良くなれる少年が、たった一人と本当に分かり合うために立ち止まる。その変化こそ、山田というキャラクターの最大の魅力です。
明るいから悩まないわけではない。話すのが得意だから、大切な言葉まで簡単に伝えられるわけでもない。
山田の笑顔の奥に生まれた迷いへ気づくと、『正反対な君と僕』の教室風景は、以前より少しだけ深く見えてきます。
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その結果、次の要素は削られがちです。
- ・キャラクターの判断に至るまでの思考過程
- ・後半展開につながる伏線や説明
- ・感情表現の行間や余白
「あの行動、そういう意味だったのか」と後から腑に落ちる体験は、
原作を読んで初めて得られることが多いです。とくに完結済み、もしくは終盤に入っている作品ほど、
先に原作で全体像を把握したほうが満足度が高くなる傾向があります。
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「いつか読むつもり」の作品があるなら、先に確保しておくほうが無難です。
よくある質問
『正反対な君と僕』の山田の本名は?
山田の本名は山田健太郎です。
作中では名字で呼ばれる場面が多いですが、プロフィールでは下の名前が健太郎と明かされています。
『正反対な君と僕』の山田の身長は何cm?
山田健太郎の身長は173cmです。
谷悠介の171cmより2cm高く、平秀司の180cmより7cm低い身長となっています。
山田と西はどのような関係になる?
山田は西の意外な笑顔に惹かれ、少しずつ距離を縮めようとします。
正反対の会話速度を持つ二人ですが、互いを知る過程を経て気持ちを確かめ、恋人関係へ進んでいきます。
文:相沢 透(あいざわ)


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