結論から言うと、『ヤニねこ』の原作者「にゃんにゃんファクトリー」が死亡したという事実は確認されていません。亡くなったと公表されたのは、同じ『ヤングマガジン』で『サツドウ』を連載していた原作者・雪永ちっちさんです。
2026年9月現在、『ヤニねこ』は講談社の『ヤングマガジン』およびヤンマガWebで連載が続いており、コミックス第13巻も2026年8月6日に発売されています。さらにTVアニメも2026年7月2日から放送されているため、「原作者死亡によって作品が終了した」という状況ではありません。
では、なぜ検索すると「ヤニねこ 原作者 死亡」という不穏な言葉が出てくるのでしょうか。
そこには、2023年に表面化した『ヤニねこ』作者をめぐる誹謗中傷疑惑と、その後2024年3月に報じられた『サツドウ』原作者・雪永ちっちさんの訃報が深く関係しています。
『ヤニねこ』原作者死亡の噂は本当?2026年現在も連載中
まず、いちばん大切なところを整理します。
『ヤニねこ』の著者として公式にクレジットされているのは「にゃんにゃんファクトリー」です。ヤングマガジン公式サイトでも著者名は同名義となっており、2026年9月時点で作品ページには「ヤングマガジンにて連載中」と明記されています。
ヤンマガWebでも連載は続いています。
2026年9月4日には「403mg」が公開され、次回更新予定は9月7日と案内されていました。つまり少なくともこの記事執筆時点で、作品が作者死亡によって止まっている事実は確認できません。
単行本についても、2026年8月6日に第13巻が発売されています。講談社の商品ページでは、2026年の『ヤングマガジン』掲載分などが収録されていることも確認できます。
そして何より分かりやすいのがアニメ化です。
TVアニメ『ヤニねこ』は2026年7月2日からTOKYO MX、BS11などで放送を開始。アニメ公式サイトでは、原作者であるにゃんにゃんファクトリーからのコメントも掲載され、「作者一同」という表現でアニメ化への喜びが語られています。
整理すると、現在確認できる状況は以下の通りです。
- 『ヤニねこ』原作者の死亡発表は確認されていない
- 著者名義は「にゃんにゃんファクトリー」
- 『ヤングマガジン』で連載中
- ヤンマガWebでも2026年9月まで新エピソードが公開されている
- コミックス第13巻が2026年8月6日に発売
- TVアニメが2026年7月2日から放送中
ここまで揃っている以上、「『ヤニねこ』の原作者が死亡したため連載終了した」という情報は誤りと考えてよいでしょう。
ただ、まったく何もないところからこの噂が生まれたわけではありません。
その背景をたどると、少し重い出来事に行き着きます。
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「ヤニねこ 原作者 死亡」と検索される理由は『サツドウ』雪永ちっちさんの訃報
「ヤニねこ 原作者 死亡」という検索が生まれた最大の背景と考えられるのが、漫画『サツドウ』の原作者・雪永ちっちさんの死去です。
ヤングマガジン編集部は2024年3月25日、『サツドウ』原作者の雪永ちっちさんが亡くなったことを公表しました。
これを受け、『サツドウ』の連載終了も発表されています。オリコンやスポニチなど複数の報道機関も、ヤングマガジン公式発表をもとに訃報を報じました。
ここで重要なのは、亡くなったのは『ヤニねこ』の作者ではなく、『サツドウ』の原作者だという点です。
作品も作者も別です。
それなのに両者が混同されるようになったのは、雪永さんの名前が訃報より以前から『ヤニねこ』とセットで語られていた事情があるからです。
2023年、『ヤニねこ』作者に対するSNS上の誹謗中傷をめぐり、同じ『ヤングマガジン』で『サツドウ』を連載していた雪永さんが関与しているのではないか、という疑惑がネット上で大きく取り上げられました。
週刊女性PRIMEは当時、匿名アカウントによる中傷や講談社に届いた手紙、筆跡鑑定などをめぐる情報を報じています。
ただし、この件については注意が必要です。
報道された内容のすべてを講談社が公式に確定事実として発表したわけではなく、雪永さん自身も一部の内容について反論していました。
ENCOUNTも2024年3月の訃報記事で、雪永さんをめぐって誹謗中傷疑惑による炎上があった一方、本人は疑惑を否定していたと伝えています。
したがって、「雪永さんが複数の匿名アカウントを使ってすべての中傷を行った」「筆跡鑑定によってすべてが確定した」といったネット上の情報まで、無条件に事実として扱うべきではありません。
ここは切り分けなければいけないところです。

『ヤニねこ』作者への誹謗中傷疑惑と雪永ちっちさんはどう関連した?
この噂がややこしいのは、「死亡した漫画家」と「ヤニねこ」がまったく無関係ではなかったからです。
2023年には、『ヤニねこ』作者が誹謗中傷を受けているという情報がSNSを中心に広がり、その過程で『サツドウ』原作者・雪永ちっちさんの名前が浮上しました。
週刊女性PRIMEの記事では、講談社が誹謗中傷問題について弁護士に相談し、法的措置を講じる意向を示したことや、その後に雪永さんをめぐる疑惑が広まった経緯が紹介されています。
一方で雪永さん側は、少なくとも『ヤニねこ』作者に対して一部批判をしたことで講談社と話し合っていたことは認めつつ、スパムを利用した誹謗中傷などについては否定していたと報じられています。
つまり当時から、ネット上の告発と本人側の説明には食い違いがありました。
この点を無視して「事件の真相はすべて確定していた」と書いてしまうと、事実以上の断定になってしまいます。
そして2024年3月25日、雪永さんの訃報が発表されます。
『サツドウ』はすでに休載状態でしたが、死去を受けて正式に連載終了となりました。
ここで検索する側から見れば、
「ヤニねこ作者への誹謗中傷騒動」
↓
「サツドウ原作者・雪永ちっち」
↓
「雪永ちっちさん死去」
↓
「ヤニねこ+作者+死亡」
という言葉の連鎖ができてしまったわけです。
検索候補やまとめ記事、SNS投稿などで双方の作品名が何度も並べられれば、「『ヤニねこ』の作者が亡くなったのでは?」と誤解する人が出てくること自体は不思議ではありません。
でも、その主語が入れ替わってしまっている。
ここがこの噂の核心です。
雪永ちっちさんの死因は?「自殺」という噂は確認されていない
もう一つ、慎重に扱わなければならない情報があります。
雪永ちっちさんの死因です。
ヤングマガジン編集部による訃報では、雪永さんが亡くなったことと『サツドウ』の連載終了は発表されましたが、具体的な死因は明らかにされていません。
ところがネット上では、過去の炎上や休載と訃報の時期を結びつけ、「自殺だったのではないか」と推測する投稿や記事も現れました。
しかし、これは公式に確認された情報ではありません。
死因が公表されていない以上、「炎上が原因だった」「騒動を苦にして亡くなった」などと因果関係まで断定することはできません。
ましてや、亡くなった方の事情について外部の人間が推測だけで物語を完成させてしまうのは危うい。
これは作品考察とはまったく違います。
漫画なら、沈黙や視線の先を読み解くことに意味があります。
でも現実の人の死については、その「空白」を勝手な物語で埋めてはいけない。
僕はそう思います。
『ヤニねこ』という強烈なフィクションを追いかけているからこそ、この線引きだけは静かに、でもはっきりさせておきたいところです。

『ヤニねこ』は打ち切り?原作者死亡説とは逆に2026年も展開が続く
原作者死亡説とセットで、「『ヤニねこ』は打ち切りになったのでは?」と心配する人もいるようです。
しかし、2026年9月現在の公式情報を見る限り、その認識とも一致しません。
ヤングマガジン公式サイトでは明確に「連載中」とされ、ヤンマガWebでは2026年9月4日公開の403mgまで更新されています。さらに次回更新予定まで表示されています。
コミックスも2026年8月に13巻へ到達しました。
そして2026年夏にはTVアニメ化。
7月2日からTOKYO MXとBS11などで放送がスタートし、Netflixをはじめとする各配信サービスでも順次配信されています。
原作の過激な作風についても、アニメ版では一部話数に地上波向けの「オンエア版」と、演出意図を尊重した「邪竜解放版」が用意されています。
つまり「表現が過激だからアニメ化できない」という形ではなく、放送形態を分けながら作品性を残す方法が実際に採られたわけです。
これは結構、象徴的だと思うんです。
『ヤニねこ』は、最初から「きれいに整えたら魅力が消える」作品でした。
金も生活力もなく、部屋は汚い。主人公・佐藤ヤニ子はタバコを何より優先する21歳の獣人で、周囲にいるヤクねこ、ハメねこ、カンサイねこ、アルねこたちも、とにかく癖が強い。
普通なら商業展開が大きくなるほど角を丸めたくなるところでしょう。
それでもアニメ公式サイトには、原作者から「そのまんまできるんだ」という趣旨の驚きと喜びが寄せられています。
死亡説どころか、現在の『ヤニねこ』は原作からアニメへと世界を広げている最中なのです。
なぜ「ヤニねこ 原作者 死亡」という誤解は消えにくいのか
ここからは僕自身の見方です。
今回の件で興味深いのは、単なる「同姓同名の勘違い」ではないところです。
『ヤニねこ』と雪永ちっちさんは、2023年の騒動を通じて同じ文脈の中で繰り返し名前が語られました。
そこへ2024年3月の訃報が重なった。
「ヤニねこ」
「作者」
「サツドウ」
「雪永ちっち」
「死亡」
「連載終了」
こうした単語だけを断片的に拾うと、事情を知らない人には簡単に別の物語が見えてしまいます。
「ヤニねこの作者をめぐって騒動があった」ことと、「その騒動で名前が取り沙汰された別作品の原作者が後に亡くなった」こと。
本来は二つに分けて理解すべき事実が、検索の世界では一つの短いフレーズへ圧縮されてしまう。
それが「ヤニねこ 原作者 死亡」なのではないでしょうか。
だからこそ、この問題では検索候補そのものを事実だと思わないことが重要です。
候補に「死亡」と表示されることは、死亡の公式発表を意味しません。
まず「誰が亡くなったのか」「どの作品の作者なのか」「出版社は何を発表しているのか」を一つずつ確認する。
今回で言えば、そこを分けるだけで答えはかなり明確になります。
『ヤニねこ』の著者はにゃんにゃんファクトリー。
2024年3月に死亡が公表されたのは、『サツドウ』原作者の雪永ちっちさん。
そして『ヤニねこ』は2026年9月現在も連載中です。
混ぜなければ、意外なほどシンプルなんですよね。

考察|『ヤニねこ』死亡説から見える「検索結果が作る物語」の怖さ
綺麗な「ネット上の勘違い」で終わらせることもできます。
ただ、僕は少し違うものを感じます。
今回の一件には、人間が断片的な情報から「筋の通った物語」を作りたくなる危うさが、かなり露骨に現れているように思うのです。
2023年に騒動があった。
ある漫画家の名前が出た。
作品が休載した。
その漫画家が亡くなった。
別作品の作者と名前が一緒に検索されるようになった。
これだけの断片が並べば、僕たちの頭は無意識に空白をつなごうとします。
「きっと騒動が原因だったんだろう」
「ヤニねこの作者が亡くなったのかもしれない」
「だから作品も打ち切りになったのでは」
……でも、その線の多くは誰かが確認した事実ではない。
ただ、頭の中で引いた線です。
物語を読むとき、行間を読むことは楽しい。
言葉にならなかった感情を考えることも、僕は大好きです。
けれど現実の事件、それも人の死が関係している場面では、その読み方を一度止めなければならない。
わからないものは、わからないまま残す。
これ、簡単そうで本当に難しい。
雪永ちっちさんの死因についても同じです。
公式に発表されていない以上、その空白には何も書き込まない。
一方で『ヤニねこ』については、現在も連載ページが更新され、第13巻が発売され、アニメでは新しいエピソードが放送されている。
こちらは確かめられる事実です。
だから僕たちが見るべきなのは、噂によって作られた「死亡した作者」という幻ではなく、今も作品を作り続けているにゃんにゃんファクトリーと、その先で動き続けている『ヤニねこ』そのものなのでしょう。
煙の向こうに何かあるように見えても、煙をかき分けてみたら、そこには全然違うものが立っていることがある。
なんとも『ヤニねこ』らしい話だな、と少しだけ思ってしまいました。
まとめ|『ヤニねこ』原作者死亡は誤解、亡くなったのは『サツドウ』原作者
『ヤニねこ』の原作者が死亡したという事実は、2026年9月現在確認されていません。
作者名義のにゃんにゃんファクトリーによる『ヤニねこ』は現在も『ヤングマガジン』などで連載が続いており、2026年8月にはコミックス第13巻が発売。TVアニメも2026年7月から放送されています。
「原作者死亡」という検索が生まれた背景として大きいのは、2023年に『ヤニねこ』作者への誹謗中傷をめぐる騒動で名前が取り沙汰された『サツドウ』原作者・雪永ちっちさんが、2024年3月に亡くなったことです。
ただし、当時の誹謗中傷疑惑については報道内容と雪永さん側の説明に食い違いがあり、ネット上で語られているすべての情報が公式に確定した事実というわけではありません。
また雪永さんの死因も公式には公表されていないため、特定の原因と結びつけることはできません。
『ヤニねこ』原作者死亡ではなく、「関連する騒動で名前が並んだ別作品の原作者の訃報が混同された」と理解するのが、現在確認できる情報に最も沿った整理です。
よくある質問
『ヤニねこ』の原作者は死亡したのですか?
2026年9月現在、死亡したという公式発表は確認されていません。
著者「にゃんにゃんファクトリー」による原作は現在も連載中で、ヤンマガWebでは2026年9月にも新エピソードが公開されています。
『ヤニねこ』と雪永ちっちさんにはどんな関係がありますか?
雪永ちっちさんは『ヤニねこ』の作者ではなく、同じ『ヤングマガジン』で連載されていた『サツドウ』の原作者です。
2023年に『ヤニねこ』作者への誹謗中傷をめぐる疑惑で雪永さんの名前が報じられたため、両作品がネット上で強く関連づけられるようになったと考えられます。
『ヤニねこ』は打ち切りになっていますか?
なっていません。
ヤングマガジン公式サイトでは連載中とされ、2026年8月6日にコミックス第13巻が発売。TVアニメも2026年7月2日から放送されています。
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