おじさんはカワイイものがお好きの作者は誰?プロフィールと代表作品を紹介

漫画家ツトムの代表作を象徴する、パグのぬいぐるみと漫画の単行本が並ぶ温かな書斎の風景 未分類

『おじさんはカワイイものがお好き。』の作者は、大阪府出身の漫画家・ツトム先生です。2017年から『COMICポラリス』で本作を連載し、『徒花の恋』『花とサカヅキ』なども手がけています。

仕事のできる大人の男性が、誰にも言えない「かわいいものへの愛」を抱えている。その設定の奥にある孤独や優しさまで描き出すのが、ツトム先生の作品の魅力です。

2020年の実写ドラマ化に続き、2026年10月にはテレビアニメも放送開始。作者のプロフィールや代表作品、作風の特徴を整理しながら、この物語が長く支持される理由を見ていきます。

『おじさんはカワイイものがお好き。』の作者・ツトムとは?プロフィールと経歴

『おじさんはカワイイものがお好き。』を描いているのは、漫画家のツトム先生です。

フレックスコミックスが運営するWebコミックサイト『COMICポラリス』で、2017年から本作を連載しています。

まずは、公開されている情報から作者の人物像を整理しておきましょう。

作者・ツトムの基本プロフィール

項目 内容
ペンネーム ツトム
読み方 つとむ
職業 漫画家
誕生日 9月19日
出身地 大阪府
血液型 A型
代表作 『おじさんはカワイイものがお好き。』
その他の作品 『徒花の恋』『花とサカヅキ』など
主な連載媒体 COMICポラリス
代表作の連載開始 2017年

誕生日や出身地はアニメイトタイムズの漫画家プロフィールでも紹介されています。

一方、生まれた年や本名、学歴などについては、今回確認できた公開資料だけでは特定できません。

そのため、年齢や経歴を推測で補うことは避けたいところです。

なお、漫画家の髙橋ツトム先生とは別の人物です。『地雷震』『スカイハイ』などを手がけた髙橋先生と、今回紹介するツトム先生を混同しないよう注意してください。

2017年から『COMICポラリス』で連載

『おじさんはカワイイものがお好き。』は、2017年7月6日に始まった漫画作品です。

中心となるのは、40歳の課長・小路三貴(おじ・みつたか)。

職場では仕事ができて、部下からの信頼も厚い。周囲から見れば申し分のない大人の男性ですが、本人には誰にも知られたくない秘密があります。

それが、かわいいキャラクター、とくに「パグ太郎」が大好きだということ。

ここで面白いのは、かわいいものを好きな男性が登場するという設定自体よりも、好きなものを隠さなければならないと感じている小路の心理です。

外から見える立派な姿と、自分だけが知っている本当の姿。

ツトム先生は、その二つが食い違う瞬間を、笑いと繊細な感情の両方で描いています。

作者が描くのは「好き」という気持ちの難しさ

小路がかわいいものへの愛情を隠す背景には、中学生時代の苦い経験があります。

お気に入りのマスコットを周囲から笑われ、反射的に自分の好きなものを否定してしまったのです。

笑われたことだけではなく、自分自身の口で大切なものを否定してしまった記憶。それが大人になった小路の心にも残っています。

僕は、この設定にツトム先生らしさが表れていると感じます。

誰かに拒絶された経験以上に、自分の本心を押し殺した記憶のほうが、長く人を苦しめることがある。

小路がぬいぐるみを隠す姿は、表面的にはコミカルです。

けれど、隠しているのは単なるグッズではありません。彼が長年守ってきた、自分自身の一部分なのかもしれません。

だからこそ、この作品の笑いには、不思議な温かさがあります。

実写ドラマ化に対する作者の言葉

2020年に実写ドラマ化された際、読売テレビの原作紹介ページにはツトム先生のコメントが掲載されました。

そこでは、担当編集者とドラマ化できたらいいと話していたことや、実際に話が来たときにはすぐに信じられなかったことが明かされています。

また、描き続けてよかったという実感や、作品を見つけてくれた関係者への感謝も語られていました。

とくに印象に残るのは、自分の描いた「好き」という気持ちが大切に扱われたと受け止めている点です。

作品が映像化されるとき、作者にとって重要なのは、登場人物の姿や設定が再現されることだけではないのでしょう。

その人物が何を大切にしているのか。

作品の核となる感情が伝わったことに、作者自身も意味を感じていたのだと読み取れます。

※画像はAIによるイメージ

ツトムの代表作品は?『徒花の恋』『花とサカヅキ』も紹介

ツトム先生の作品は、『おじさんはカワイイものがお好き。』だけではありません。

2014年の『徒花の恋』、2015年の『花とサカヅキ』など、異なる題材で人間関係を描いてきました。

ここでは、それぞれの作品の内容と、共通して読み取れる作風の特徴を紹介します。

代表作①『おじさんはカワイイものがお好き。』

  • 作者:ツトム
  • 連載開始:2017年
  • 掲載媒体:COMICポラリス
  • 出版社:フレックスコミックス
  • ジャンル:日常コメディ、ヒューマンドラマ
  • 単行本:2026年10月15日に第13巻発売

本作は、会社では優秀な課長として知られる小路三貴が、かわいいもの好きという秘密を守りながら生活する物語です。

小路の周囲には、大学進学を機に同居する甥の仁井真純や、同じ趣味を持つ河合ケンタ、猫が大好きなライバル課長・鳴戸渡などが登場します。

それぞれが少しずつ不器用で、それぞれに譲れないものを持っています。

とくに第8話「小路課長はスタンプを使いたい。」では、小路が大切なパグ太郎のキーホルダーをなくして落ち込む出来事が描かれます。

小路自身は、そのグッズを大したものではないかのように扱おうとします。

けれど、ケンタは本人が大切にしていたのなら、その喪失を悲しんでもいいのだと受け止めるのです。

この場面が示しているのは、趣味を共有すること以上の意味ではないでしょうか。

人から見れば小さなものでも、本人にとっては代わりのない宝物になる。

ツトム先生は、そんな個人の感情の重みを、何気ない会話に込めています。

代表作②『徒花の恋』

『徒花の恋』は、2014年3月に大洋図書から刊行された作品です。

H&C ComicsのCRAFTシリーズに属する、男性同士の恋愛を扱った物語となっています。

中心となるのは、戸川貴一と長瀬亘の関係です。

16歳のとき、貴一は同級生の亘に恋をしました。

亘からは親しげな言葉をかけられていたものの、卒業式で自分の想いを伝えたあと、二人の距離は離れてしまいます。

その経験を経て、本気の恋愛から距離を置くようになった貴一。しかし、時を経て亘と再会したことから、過去の感情に再び向き合うことになります。

ここで注目したいのは、好きだという気持ちそのものよりも、気持ちを伝えたあとに生じた痛みです。

『おじさんはカワイイものがお好き。』の小路も、他人からどう見られるかを恐れて、自分の本心を隠しています。

二つの物語はジャンルも人物関係も異なりますが、感情を表に出せなくなった人間を描くという点で通じるところがあります。

もっとも、これは二作品を比べた僕自身の解釈です。

『徒花の恋』を読むと、ツトム先生の作品に登場する人物たちが、なぜ自分の気持ちを簡単には言葉にできないのか、別の角度から考えられるでしょう。

代表作③『花とサカヅキ』

『花とサカヅキ』は、マッグガーデンから2015年に刊行された漫画です。

掲載媒体は『EDEN』で、家族の変化や心の居場所を題材にしています。

主人公の本田あやめは、大切な父親を亡くしたあと、母親の再婚によって新しい家族と暮らすようになります。

しかし、新しい家庭になじめず、心の中に寂しさを抱えていました。

そんな彼女が向かうのは、亡き父親との思い出につながる居酒屋です。

そこで出会った男性をきっかけに、あやめの人生は少しずつ動き始めます。

この作品で描かれるのは、家族という関係が成立していても、心まで簡単につながるわけではないという現実です。

『おじさんはカワイイものがお好き。』で小路と真純が同居する場面にも、似た緊張感があります。

相手を大切に思っていても、その相手に遠慮してしまう。優しさがあるからこそ、本当の希望を言えなくなる。

僕には、ツトム先生がそうした人間関係の微妙なずれに関心を持っているように感じられます。

作品の舞台は違っても、言葉にしづらい寂しさや、誰かに受け入れてほしいという願いが繰り返し描かれているからです。

その他の作品もある?

ツトム先生には、『青空★ウォーズ』『てくてく』などの著作もあります。

『青空★ウォーズ』は2013年にJパブリッシング系のレーベルから、『てくてく』は2016年に一迅社のgateauコミックスから刊行された作品として確認できます。

つまり、『おじさんはカワイイものがお好き。』で初めて漫画を発表した作家というわけではありません。

それ以前にも恋愛や人間関係を扱う漫画を手がけてきたことが分かります。

一方、これらの作品について、すべてを同じ意味で「代表作」と位置づけるのは慎重であるべきでしょう。

知名度やメディア展開という点では、『おじさんはカワイイものがお好き。』が現在の中心的な代表作です。

過去の著作は、作者がどのようなテーマを描いてきたのかを知るための手がかりと考えるとよさそうです。

※画像はAIによるイメージ

『おじさんはカワイイものがお好き。』はなぜ人気?実写ドラマ・アニメ化と作者の作風を考察

『おじさんはカワイイものがお好き。』は、2020年に実写ドラマ化され、2026年にはテレビアニメ化も実現しました。

こうした展開の背景には、かわいいものを愛でる楽しさだけでなく、登場人物の心の動きを幅広い読者が受け止められるという魅力があると僕は考えています。

2020年には眞島秀和主演で実写ドラマ化

実写ドラマ版は、2020年8月13日から9月10日まで日本テレビ系列で放送されました。

全5話で、脚本は坪田文さん、監督は熊坂出さんが担当しています。

主な出演者は次のとおりです。

  • 小路三貴:眞島秀和
  • 仁井真純:藤原大祐
  • 鳴戸渡:桐山漣
  • 河合ケンタ:今井翼

第3話以降には、テレビ放送と連動した短編ドラマ『小路さんたちのヒミツのはなし』もHuluで展開されました。

実写化で重要だったのは、主人公が外で見せる大人の姿と、内心でかわいいものに夢中になる姿との落差です。

漫画なら心の声や表情の変化で描けるものを、実写では俳優の演技や映像の間によって表現する必要があります。

この違いを踏まえると、原作の小路がどれほど繊細な心理描写によって成立しているキャラクターなのかが見えてきます。

2026年10月にはテレビアニメが放送開始

2026年10月4日からは、テレビアニメ版の放送も始まりました。

アニメーション制作は、『ライデンフィルム』が担当しています。

監督は牧野友映さん、シリーズ構成・脚本は佐藤裕さん、キャラクターデザインは木村友美さんです。

音楽は桶狭間ありささんが手がけています。

テレビアニメ版では、小路三貴を興津和幸さん、河合ケンタを江口拓也さん、鳴戸渡を梶裕貴さん、仁井真純を村瀬歩さんが演じています。

また、パグ太郎役は富田美憂さんです。

2026年10月26日時点では放送が進行中で、原作漫画も連載が続いています。

このアニメ化で個人的に注目しているのは、小路の心の声と、他人の前で見せる態度の違いです。

彼は何かを隠そうとするとき、必ずしも露骨に不自然な言動をするわけではありません。

むしろ、平静を保とうとするほど、読者にはその動揺が伝わってくる。

漫画ではページの余白や表情の切り替えによって生まれる面白さが、アニメでは声や動きによってどう表現されるのか。

そこに、原作とは別の楽しみがあると思います。

作者・ツトムが描く「秘密」は何を意味しているのか

ここからは、作者の作品に繰り返し見られる感情について、僕なりに考えてみたいと思います。

『おじさんはカワイイものがお好き。』を一見すると、秘密の趣味を持つ男性たちのコメディです。

けれど、本当にそれだけなのでしょうか。

僕が気になるのは、この作品で「秘密」が必ずしも悪いものとして描かれていないことです。

小路はパグ太郎が好きであることを隠していますが、その気持ち自体には何の問題もありません。

問題になるのは、自分の大切なものを他人に否定されるかもしれないという恐れです。

中学生の頃にマスコットを笑われた経験が、彼の振る舞いに影響していることを考えると、秘密を守る行為は自分自身を守る行為でもあります。

つまり、この物語は秘密をなくせば解決するという単純な話ではないのだと思います。

秘密を持ったままでも、誰かと安心して過ごせるのか。

その問いこそが、小路たちの日常を支えているように感じます。

河合ケンタの存在が教えてくれること

このテーマを考えるうえで、河合ケンタの存在は欠かせません。

ケンタもまた、周囲にかわいいもの好きであることを隠して暮らしている人物です。

二人はガチャのカプセルをきっかけに知り合い、少しずつ互いの趣味を共有する仲になります。

第17話では、かわいい立体ラテアートを楽しむため、互いにもっともらしい理由を用意して会いに行きます。

ここには笑える不器用さがあります。

本当は二人ともかわいいものが見たいだけなのに、それを素直に口にするのは、まだ少し照れくさい。

僕には、二人が用意する理由は単なる言い訳ではなく、互いが安心して楽しむための小さな約束のように見えます。

無理に本音を言わせるのではなく、言わなくても伝わる関係。

こういう距離感を描けることが、ツトム先生の強みではないでしょうか。

「好き」を肯定するだけでは終わらない優しさ

もう一つ重要なのが、第1話に描かれる小路と真純の関係です。

小路は、真純が家を出ていけば、人目を気にせずパグ太郎に囲まれて暮らせると考えます。

しかし、真純が見つけてきた家賃3万円の物件は、安心して生活できるか心配になるような建物でした。

小路は自分の願望をいったん脇に置き、真純の生活を優先します。

ここで彼は、秘密を隠している一人の人間であると同時に、誰かを守ろうとする大人として描かれています。

かわいいものが好きな自分と、責任感のある自分。

どちらか一つが本当の姿なのではなく、どちらも小路なのです。

そして真純が渡したお礼は、パグ太郎の刺繡が入ったトレーナーでした。

この贈り物は、小路にとって秘密が見つかるかもしれない恐怖にもつながります。

一方で、真純が小路のために何かを選び、感謝を伝えようとした証しでもあります。

同じ出来事が、片方には優しさとして、もう片方には不安として届く。

このすれ違いを悲劇ではなく温かなコメディにできるところに、作者の観察眼が表れていると思うのです。

※画像はAIによるイメージ

まとめ|『おじさんはカワイイものがお好き。』作者・ツトムの魅力

『おじさんはカワイイものがお好き。』の作者は、漫画家のツトム先生です。

大阪府出身、9月19日生まれで、2017年から『COMICポラリス』で本作を連載しています。

その他の作品には、恋愛を描く『徒花の恋』や、家族と心の居場所を題材にした『花とサカヅキ』などがあります。

2020年の実写ドラマ化、そして2026年10月のテレビアニメ化という展開からも、本作が継続して映像作品として注目されてきたことが分かります。

僕がツトム先生の作品に感じる魅力は、登場人物の不器用さを笑いにしながら、その不器用さを決して否定しないところです。

小路がパグ太郎を抱きしめるとき、彼は誰かに見せるための立派な大人ではありません。

ただ、自分の好きなものと一緒に過ごしている一人の人間です。

そのささやかな時間を、かけがえのないものとして描く。

だからこそ、この作品を読んでいると、誰にも説明してこなかった自分の大切なものまで、そっと思い出してしまうのかもしれません。


よくある質問

『おじさんはカワイイものがお好き。』の作者の本名や年齢は?

作者は「ツトム」というペンネームで活動しています。9月19日生まれ、大阪府出身という情報は確認できますが、本名や生年、現在の年齢は今回確認した公開資料では特定できません。

ツトム先生には『おじカワ』以外の作品もある?

あります。代表的な著作として、2014年刊行の『徒花の恋』、2015年刊行の『花とサカヅキ』があり、『青空★ウォーズ』『てくてく』なども手がけています。

『おじさんはカワイイものがお好き。』の漫画は完結している?

2026年10月26日時点では『COMICポラリス』で連載中で、完結作品ではありません。単行本は2026年10月15日に第13巻が発売されており、最新の掲載状況は出版社の公式案内で確認できます。

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