映画『わたしの幸せな結婚』京都のロケ地はどこ?撮影場所と登場シーンを調査

映画『わたしの幸せな結婚』の世界観を思わせる京都舞鶴の赤れんが建築と明治大正期の和洋折衷の邸宅 未分類

映画『わたしの幸せな結婚』の京都ロケ地は、京都市内に2か所、舞鶴市内に4か所の計6か所あります。

目黒蓮さん演じる久堂清霞と、今田美桜さん演じる斎森美世が心を通わせた甘味処や久堂邸、美世が清霞のもとへ走った北吸トンネルなど、重要な場面が歴史的建造物で撮影されました。

あの赤れんがのトンネルを、美世はどんな想いで駆け抜けたのでしょう。撮影場所を知ると、彼女が自分の意思で一歩を踏み出した瞬間の重みが、もう一度胸に迫ってきます。

映画『わたしの幸せな結婚』京都のロケ地はどこ?撮影場所6か所一覧

映画『わたしの幸せな結婚』の京都府内の代表的なロケ地は、京都市伏見区・下京区と、京都府北部の舞鶴市にあります。

京都市内では清霞の勤務先や二人が訪れる甘味処、舞鶴市では久堂邸、美世が走るトンネル、クライマックスの戦闘場面などが撮影されました。

まずは、6か所の撮影シーンと見学の可否を整理します。

ロケ地 所在地 映画の登場シーン 一般見学
聖母女学院本館 京都市伏見区 清霞が所属する対異特務隊の屯所 学校施設のため原則不可
きんせ旅館 京都市下京区 清霞と美世が訪れる甘味処 喫茶営業時に利用可能
舞鶴地方総監部会議所(東郷邸) 舞鶴市余部下 二人が暮らす久堂邸 指定公開日に見学可能
北吸トンネル 舞鶴市北吸 美世が清霞のもとへ走る場面 通行・散策可能
舞鶴赤れんがパーク 舞鶴市北吸 終盤の戦闘シーン 一般公開部分は見学可能
旧北吸浄水場第一配水池 舞鶴市北吸 宮内省の地下施設 通常非公開・ツアーで一部見学可能

※2026年10月19日時点に確認できる公開情報を基に整理しています。臨時休館、行事、管理上の都合などで見学条件が変わる場合があります。

京都のロケ地というと、清水寺や祇園周辺を思い浮かべるかもしれません。

しかし、映画の重要な場面を数多く担ったのは、京都市中心部から離れた日本海側の港町・舞鶴でした。

舞鶴には、かつての海軍施設や軍人の官邸、軍港へ物資を運んだ鉄道の跡が残っています。その重厚な風景が、異能を持つ軍人たちが生きる架空の近代日本を形作っているのです。

映画『わたしの幸せな結婚』の公開日・出演者は?

映画『わたしの幸せな結婚』は、2023年3月17日に公開された実写映画です。

原作は顎木あくみさんによる同名小説で、監督を塚原あゆ子さん、脚本を菅野友恵さんが担当しました。

主人公の久堂清霞を演じるのは目黒蓮さん、ヒロインの斎森美世を演じるのは今田美桜さんです。

物語は、家族から冷遇されて育った美世が、冷酷無慈悲だとうわさされる軍人・清霞のもとへ嫁ぐところから始まります。

最初は互いを理解できずにいた二人が、少しずつ心を開いていく。その変化は大げさな告白だけでなく、日常の小さな気遣いによって描かれています。

僕がこの作品に惹かれるのも、まさにそこです。

誰かから大切にされることに慣れていない美世と、誰かを大切にする気持ちをうまく表現できない清霞。二人の不器用さが、建物の静けさの中でいっそう際立って見えるのです。


京都市内のロケ地2か所|聖母女学院本館ときんせ旅館

京都市内で撮影された代表的な場所は、伏見区の聖母女学院本館と、下京区のきんせ旅館です。

この二つのロケ地は、清霞という人物の異なる側面を映し出しています。

一つは、部下を率いる軍人としての顔。もう一つは、美世と向き合う一人の男性としての顔です。

聖母女学院本館|清霞が所属する対異特務隊の屯所

撮影シーン: 久堂清霞が率いる帝国陸軍の対異特務隊の屯所

所在地: 京都府京都市伏見区深草田谷町1

見学条件: 学校施設のため、一般観光客の自由な立ち入りはできません。

聖母女学院本館は、清霞が所属する対異特務隊の屯所として登場した建物です。

映画では清霞の職場として使われ、軍人としての厳格な姿や、部下たちとの関係を描く舞台になっています。

この建物が興味深いのは、もともと軍の施設だったという歴史です。

学校法人聖母女学院の案内によると、1908年(明治41年)8月に陸軍第16師団司令部の庁舎として建設されました。

戦後、聖母女学院へ引き継がれ、現在も教育施設として大切に使われています。

2016年2月25日には、「聖母女学院法人本館」の名称で国の登録有形文化財に登録されました。

建物は煉瓦造りの2階建てで、銅板葺きの屋根を持ち、正面部分に古典建築の意匠が取り入れられています。

全長約60メートルに及ぶ左右対称の外観は、画面に映るだけで軍の組織が持つ威厳を感じさせます。

ここで注目したいのは、清霞の立場と建物の歴史が重なっていることです。

異能を使って人々を守る清霞は、単に強いだけの人物ではありません。隊長として部下の命を預かり、危険な任務を遂行する責任を背負っています。

そんな彼の背景に、実際に軍の司令部だった建物が使われている。

建物の存在感そのものが、清霞の背負うものの重さを語っているように思えるのです。

#### 聖母女学院本館へのアクセスと注意点

最寄り駅は京阪本線の藤森駅で、駅から徒歩約5分が目安です。

ただし、現在も使用されている学校施設であり、映画の撮影場所だからといって一般公開されているわけではありません。

敷地内への無断立ち入りや、学生・教職員が写り込む撮影は避ける必要があります。

建物の内部や撮影に使用された階段などを自由に見学できる施設ではないため、訪問可能な機会が案内された場合に限り、学校側のルールに従うことが大切です。

きんせ旅館|清霞と美世がデートで訪れた甘味処

撮影シーン: 清霞と美世がデートの途中で訪れ、生い立ちについて語り合う甘味処

所在地: 京都府京都市下京区西新屋敷太夫町80

見学条件: 喫茶営業時に客として利用できます。ただし、営業日時や貸切状況によって異なります。

二人がデートで訪れる甘味処の撮影場所は、京都市下京区にある「きんせ旅館」です。

木の床、アンティーク調の内装、ステンドグラスから入る柔らかな光。明治・大正期を思わせる空間が、清霞と美世の静かな時間を包み込んでいます。

映画の撮影では、もともとの内装を大きく変えることなく、その雰囲気が生かされました。

このシーンが大切なのは、二人が単に一緒に出かけているだけではないからです。

美世は、それまで家族の顔色をうかがい、自分の意見を押し殺すように暮らしてきました。

そんな彼女が清霞と向き合い、自分の生い立ちを少しずつ言葉にする。

誰かに自分のことを聞いてもらうという、ごく当たり前の時間が、美世にとっては特別な出来事だったのでしょう。

……そのことを思うと、あの穏やかな甘味処の場面が、ただ美しいだけのシーンには見えなくなります。

※画像はAIによるイメージ

#### きんせ旅館の歴史と建物の特徴

きんせ旅館は、かつて花街として栄えた京都・島原地区にあります。

京都市の建築紹介によると、建物の主屋は江戸時代末期の建築と伝えられ、もともとは揚屋として使われていたとされています。

その後、旅館として営業されるようになり、洋風の意匠を取り入れたホールなどが残されました。

建物には歴史的な価値が認められ、京都市の歴史的風致形成建造物にも指定されています。

映画の中で印象的なステンドグラスやレトロな室内は、単なる撮影用セットではありません。

実際の建物が長年にわたって受け継いできた空間なのです。

個人的には、そこがこのロケ地の魅力だと思っています。

何十年、何百年という時間を重ねてきた場所で、清霞と美世が新しい関係を築いていく。その時間の対比に、どこか温かいものを感じます。

#### きんせ旅館へのアクセス・営業時間

きんせ旅館の公式案内では、住所は「京都市下京区西新屋敷太夫町80」とされています。

一部の過去のロケ地紹介では79番地と記載されていますが、京都市の旅館業許可施設一覧には79番地と80番地が併記されています。現地への経路検索では、施設公式の80番地を使用するのが分かりやすいでしょう。

アクセスはJR梅小路京都西駅、またはJR丹波口駅から徒歩5〜10分程度が目安です。

公式のアクセス案内には、カフェ営業時間として午前7時〜午後2時、ラストオーダー午後1時、日曜日と第2・第4月曜日の休業が記載されています。

ただし、営業日時は変更されることがあり、外部の店舗情報との間にも差異が見られます。

喫茶利用を予定している場合は、きんせ旅館の公式サイトや公式SNSで当日の営業を確認してください。


舞鶴市のロケ地4か所|久堂邸・北吸トンネル・赤れんがパーク・配水池

京都府舞鶴市では、久堂邸の外観や書斎、美世が駆け抜けるトンネル、終盤の戦闘場面、宮内省の地下施設などが撮影されました。

舞鶴観光協会は2023年3月31日に、映画『わたしの幸せな結婚』のロケ地を紹介する案内マップを公開しています。

また、舞鶴観光協会監修のロケ地ガイドでも、東舞鶴を中心とした撮影場所や現地の歴史が紹介されています。

舞鶴は1901年(明治34年)に舞鶴鎮守府が開庁した港町です。

旧海軍に関係する歴史的建造物が現在も残っており、その多くが映画の近代日本らしい景観を支えています。

舞鶴地方総監部会議所(東郷邸)|清霞と美世が暮らす久堂邸

撮影シーン: 清霞と美世が暮らす久堂邸の外観、門、清霞の書斎など

建物所在地: 京都府舞鶴市余部下1200

見学案内上の所在地: 京都府舞鶴市余部下1190(舞鶴地方総監部)

見学条件: 海上自衛隊が指定する一般公開日に見学可能です。

久堂清霞と斎森美世が暮らす久堂邸のロケ地は、舞鶴地方総監部会議所です。

この建物は「東郷邸」とも呼ばれています。

東郷邸という名前は、舞鶴鎮守府の初代司令長官を務めた東郷平八郎に由来しています。

海上自衛隊舞鶴地方隊の説明によると、東郷平八郎は1901年10月1日の舞鶴鎮守府開庁から1903年10月19日まで、約2年間この官邸で暮らしました。

その後も歴代司令長官の官邸として使われ、1953年に海上自衛隊へ移管されています。

建物は一部に洋式を取り入れた木造平屋建てです。

敷地面積は約3,100平方メートル、建築面積は約311平方メートルあり、現在も歴史的建造物として管理されています。

#### 久堂邸の撮影に使われたのは門と書斎

映画では、東郷邸の門や書斎などが、久堂家の場面に使用されました。

とくに清霞の書斎は、人物の性格を考えるうえで興味深い空間です。

清霞は軍人として強い責任感を持ちながらも、美世との接し方には不器用なところがあります。

仕事をする場所でありながら、家の中にある書斎。その空間には、軍人としての清霞と、一人の男性としての清霞が同居しているようにも感じられます。

そして、久堂邸には家政婦のゆり江も暮らしています。

山本未來さんが演じたゆり江は、美世の心情を気遣いながら、清霞の不器用な優しさも理解している存在です。

彼女がいることで、久堂邸は単に厳格な軍人の住まいではなく、誰かを温かく迎える家としての表情を持ち始めます。

ただ、ここで一つ考えたいことがあります。

美世にとって、この家は最初から安心できる場所だったのでしょうか。

僕は、そうではなかったと思っています。

斎森家で自分を否定され続けた彼女にとって、どれほど立派な屋敷でも、初めは新しい不安を感じる場所だったはずです。

だからこそ、清霞やゆり江と過ごす何気ない時間によって、久堂邸が少しずつ「帰りたい場所」に変わっていく過程が胸に残ります。

#### 東郷邸の住所は1190番地と1200番地のどちら?

東郷邸を訪れる際に注意したいのが、所在地の表記です。

舞鶴市が公開している近代化遺産の一覧では、舞鶴地方総監部会議所の所在地は「余部下1200」とされています。

一方、海上自衛隊舞鶴地方隊の公式見学案内では、舞鶴地方総監部の住所が「余部下1190」とされています。

つまり、建物の所在地と、見学先を案内するための住所を区別する必要があります。

どちらかが単純な誤記というわけではありません。

現地へ向かう場合は、住所だけを頼りに私有地や管理区域へ進むのではなく、海上自衛隊が案内する見学場所と入場方法を確認してください。

#### 東郷邸の一般公開日と見学時間

東郷邸は海上自衛隊が管理する施設で、通常の観光施設のように毎日見学できるわけではありません。

過去のロケ地案内では、1月を除く毎月第1日曜日を基本とする一般公開が紹介されていました。

ただし、現在の見学予定は海上自衛隊舞鶴地方隊が公開するカレンダーによって案内されており、過去の公開ルールがそのまま適用されるとは限りません。

2026年10月19日時点に確認できる公式見学案内では、通常の見学時間は次のとおりです。

  • 見学時間:10時〜15時
  • 最終受付:14時30分
  • 入場方法:見学申込書の提出が必要
  • 公開日:公式の見学カレンダーで指定
  • 注意事項:業務や天候による変更・中止あり

また、東郷邸内には一般見学者用のトイレがなく、ペットの同伴やドローンの使用なども制限されています。

一般駐車場も用意されていないため、車で訪れる場合は舞鶴赤れんがパークの有料駐車場を利用する案内となっています。

赤れんがパークの駐車場から舞鶴地方総監部までは、徒歩約16分、約1.2キロメートルが目安です。

北吸トンネル|美世が清霞のもとへ走る印象的な場所

撮影シーン: 美世が鶴木家から飛び出し、清霞を案じて屯所へ向かう場面

所在地: 京都府舞鶴市北吸(北吸遊歩道)

見学条件: 歩行者・自転車が通行でき、散策可能です。

京都のロケ地の中でも、物語の感情と強く結びついているのが北吸トンネルです。

美世が清霞のもとへ走る場面に使用された、赤れんが造りの歴史的なトンネルです。

1904年(明治37年)に建設され、全長は約110メートルあります。

もともとは軍港へ物資を輸送するための鉄道施設で、現在は歩行者や自転車が利用する北吸遊歩道の一部になっています。

国の登録有形文化財でもあり、内部には昔の雰囲気を思わせる照明が設けられています。

赤れんがの壁が緩やかなアーチを描き、その先には出口の光が見えます。

この形そのものが、美世の心の変化を映しているようで、僕にはたまらなく印象的なのです。

※画像はAIによるイメージ

#### 北吸トンネルで美世が走る場面の意味

美世が清霞のもとへ向かう行動は、物語の前半にあった彼女の姿と対照的です。

それまでの美世は、家族から否定されることを恐れ、自分の願いを表に出せずにいました。

しかし、この場面では誰かから命令されるのではなく、自ら清霞のもとへ向かおうとします。

ここで大切なのは、言葉よりも先に行動が生まれていることです。

自分には何もできないと考えていた人が、大切な人のために走る。

それは恋愛感情の表現であると同時に、美世が自分自身の意思を取り戻した瞬間にも見えます。

トンネルの細長い通路は、進む方向を強く意識させる空間です。

もちろん、制作側がその象徴性まで意図したかどうかは分かりません。

それでも、暗い通路と出口の明るさを持つ北吸トンネルが、彼女の変化を描く舞台になったことには、強い物語性を感じます。

ただ誰かに守られる存在ではなく、自分も誰かを守りたいと思う存在へ。

美世がそこまで歩いてきたことを思うと、もう胸が苦しくなります。

#### 北吸トンネルへのアクセス

JR東舞鶴駅から北吸遊歩道を進み、徒歩約10〜12分で到着するのが目安です。

トンネルを抜けて約300メートル進むと、舞鶴赤れんがパークの周辺に出ます。

そのため、北吸トンネルと赤れんがパークは続けて見学しやすいロケ地です。

ただし、トンネルは観光用の撮影スタジオではありません。

通勤・通学で自転車が通る時間帯もあるため、写真撮影の際は通路をふさがず、周囲の安全に配慮してください。

舞鶴赤れんがパーク|クライマックスの戦闘シーンが撮影された場所

撮影シーン: クライマックスの戦闘場面、清霞が建物の窓から外を見る場面

所在地: 京都府舞鶴市北吸1039-2

見学条件: 一般公開されている屋外や館内は見学可能。一部は通常非公開です。

映画のクライマックスとなる戦闘シーンは、舞鶴赤れんがパークで撮影されました。

ここで重要なのは、赤れんがパークのどの建物が使用されたのかという点です。

舞鶴観光協会監修のロケ地ガイドでは、撮影場所が次のように紹介されています。

撮影場所 使用された場面 見学時のポイント
3号棟・4号棟周辺 屋外での戦闘 一般公開エリアから建物の配置を確認しやすい
5号棟2階 屋内での戦闘 通常非公開のため、ガイドツアーの対象範囲を確認
赤れんが倉庫群の窓周辺 清霞が外を見る場面 当時の撮影位置への立ち入りは保証されない

赤れんがパークの建物は、1900年から1921年にかけて旧海軍の倉庫として整備されました。

現在は歴史的な建造物を活用した観光・交流施設になっており、1号棟から8号棟までの8棟が国の重要文化財に指定されています。

赤れんがの壁が続く景観は、近代日本を思わせる映画の世界観とよく合っています。

それと同時に、僕が興味深いと思うのは、久堂邸との対比です。

久堂邸では、美世との関係を深めていく清霞の姿が描かれます。

一方、赤れんがパークで描かれるのは、危険な状況に立ち向かう軍人としての清霞です。

同じ舞鶴にある歴史的建造物でも、映画の中で担う感情は異なります。

帰る場所を守りたい人が、帰る場所から離れて戦わなければならない。

その構図が、二人の物語に切実さを与えているように感じます。

#### 舞鶴での映画撮影は大雪の中で行われた

舞鶴観光協会監修のロケ地ガイドには、撮影時のエピソードも紹介されています。

舞鶴での撮影が行われたのは2022年の2月下旬から3月上旬ごろで、当時は大寒波の影響を受け、厳しい雪に見舞われました。

撮影を続けるため、小型除雪機や給水車も使われ、多くのスタッフが雪かきに取り組んだとされています。

映画の完成した映像だけを見ると、赤れんがの建物がごく自然に物語の中へ溶け込んでいるように感じられます。

しかし、その背後では厳しい気象条件の中で撮影を成立させようとする制作陣の努力がありました。

一見すると何も起きていない背景にも、映像に残らない仕事が積み重なっている。

そう考えると、クライマックスの緊張感を支えていたのは、俳優たちの演技だけではなかったのだと思わされます。

#### 舞鶴赤れんがパークへのアクセスと見学範囲

舞鶴赤れんがパークは、JR東舞鶴駅から徒歩約15〜20分の場所にあります。

屋外の公開エリアは散策しやすく、建物の外観や広場の景観を確認できます。

ただし、館内の利用条件は建物ごとに異なります。

過去の施設案内では、一般公開されている施設の営業時間は主に9時〜17時とされてきましたが、イベントによる変更などもあります。

とくに、戦闘シーンが撮影された5号棟2階を見学したい場合は、通常公開エリアとの違いに注意が必要です。

ガイドツアーで見学できる場合もありますが、すべての撮影地点に自由に立ち入れるわけではありません。

旧北吸浄水場第一配水池|宮内省の地下施設として登場

撮影シーン: 蟲に侵された人々が隔離されていた宮内省の地下施設

所在地: 京都府舞鶴市北吸509

見学条件: 通常は内部非公開。舞鶴赤れんがガイドツアーで一部を見学できる場合があります。

映画の中で、宮内省の地下施設として使われたのが、旧北吸浄水場の配水池です。

撮影場所として紹介される「旧北吸浄水場第一配水池」は、旧北吸浄水場配水池施設を構成する歴史的な施設の一つです。

舞鶴市の文化財資料では、第一配水池と第二配水池が区別されています。

また、日本遺産の案内では、これらを含む施設群が「旧北吸浄水場配水池施設(旧舞鶴鎮守府水道施設)」として紹介されています。

名称が似ているため混同しやすいのですが、施設群全体と個別の配水池を区別して理解すると分かりやすいでしょう。

この施設は1901年(明治34年)の舞鶴鎮守府開庁に向け、軍港内の施設や艦艇に飲料水を供給する目的で整備されました。

配水池は石張りのコンクリート構造を持ち、内部には煉瓦造りの導水壁が設けられています。

日本遺産の紹介では、容量約2,400立方メートル、深さ約5.6メートルという規模が示されています。

こうした構造が、映画では閉鎖された地下施設の独特な雰囲気を生み出しました。

地下に閉じ込められた人々と、外の世界との隔たり。

僕には、その空間が、美世の過去の境遇とも重なって見えます。

彼女もまた、家族という閉じた世界の中で、自分の意思を自由に表現できずにいました。

もちろん、配水池の場面が美世の過去を直接象徴するものとして演出されたとまでは言えません。

それでも、自由を奪う空間と、北吸トンネルのように外へ向かう空間が同じ舞鶴で撮影されていることには、考察したくなる対比があります。

#### 旧北吸浄水場第一配水池は一般見学できる?

旧北吸浄水場の配水池は、一般の観光客が自由に内部へ入れる施設ではありません。

ただし、舞鶴観光協会が実施する「舞鶴赤れんがガイドツアー」では、配水池施設の内部を一部見学できる場合があります。

2026年10月5日更新の公式案内でも、見学対象に旧北吸浄水場配水池が含まれています。

文化財保護のため公開範囲は一部に限られており、第一配水池を含む施設内のすべての場所が見学できるという意味ではありません。

映画に登場する地下空間を見たい場合は、参加予定のツアーでどこまで見学できるのかを、事前に確認しておく必要があります。


京都のロケ地を巡るには?2026年の見学条件と舞鶴モデルコース

映画『わたしの幸せな結婚』の京都ロケ地を巡る場合は、京都市内と舞鶴市内を分けて予定を組むのが現実的です。

京都市内ではきんせ旅館、舞鶴市内では北吸トンネルと赤れんがパークを中心に考えると、比較的計画を立てやすくなります。

一方、東郷邸と旧北吸浄水場配水池は公開条件が限られているため、先に見学可能日を調べることが重要です。

舞鶴赤れんがガイドツアーの開催日・料金・予約方法

2026年10月5日に更新された舞鶴観光協会の公式案内では、「舞鶴赤れんがガイドツアー」の開催条件が具体的に示されています。

2026年10月19日時点で確認できる内容は次のとおりです。

項目 2026年秋の案内
開催期間 2026年10月3日〜12月13日の土日祝
ツアー時間 10時45分〜12時30分
所要時間 約105分
集合・受付 赤れんが博物館
受付開始 10時
料金 中学生以上2,500円
小学生以下 無料
支払い 現金
予約期限 原則5日前の17時まで
募集人数 最大20人・最少催行人数2人
歩行距離 約3キロメートル
見学対象 赤れんがパーク2〜5号棟、旧北吸浄水場配水池

このガイドツアーでは、通常自由に入れない歴史的施設の一部を、解説を聞きながら見学できます。

集合場所は赤れんが博物館で、赤れんがパーク内の2〜5号棟を巡った後、旧北吸浄水場配水池へ向かう構成です。

ただし、文化財の保護や管理上の理由から、見学できる場所は限定されています。

予約は承認制で、申込後に確定メールが届いた段階で予約成立となります。

予約期限は原則5日前の17時までですが、定員に余裕がある場合には当日参加を受け付ける案内もあります。

また、最少催行人数に満たない場合や悪天候の際には、中止になる可能性があります。

参加する際は、約105分の徒歩移動に対応できることや、階段・坂道を歩けることも条件です。

なお、2026年12月中旬から翌年2月にかけては、約60分の別コースが予定されています。

現在案内されている2,500円・105分の条件が、その後も同じとは限りません。予約前には舞鶴観光協会の最新案内を確認してください。

舞鶴のロケ地を徒歩で巡るモデルコース

東舞鶴駅を起点にする場合、北吸トンネルから赤れんがパーク、東郷邸へ向かう順番が比較的自然です。

  • JR東舞鶴駅を出発する
  • 北吸遊歩道を進んで北吸トンネルを見学する
  • 舞鶴赤れんがパークで3号棟・4号棟周辺を確認する
  • 公開日であれば東郷邸へ向かう

JR東舞鶴駅から北吸トンネルまでは徒歩約10〜12分です。

北吸トンネルから赤れんがパークまでは近く、そこから東郷邸方面へは徒歩約20分が目安になります。

移動だけなら1時間前後で回れる範囲ですが、施設の見学や写真撮影を含めると、半日程度を確保しておくと余裕があります。

ただし、東郷邸は公開日でなければ見学できません。

また、旧北吸浄水場配水池は通常の散策ルートで自由に内部へ入れる場所ではないため、ガイドツアーへの参加が必要です。

#### 通常見学とガイドツアーはどちらを選ぶ?

主に北吸トンネルと赤れんが倉庫の外観を見たい場合は、通常の散策でも映画の雰囲気を感じられます。

一方、赤れんが倉庫の普段見られない場所や、旧北吸浄水場配水池に興味がある場合は、ガイドツアーの方が目的に合っています。

ただし、ガイドツアーと東郷邸の一般公開は別の仕組みです。

ツアーを予約しただけで東郷邸にも入れるわけではないため、それぞれの公開条件を確認する必要があります。

京都駅から舞鶴までのアクセスは?

京都駅から東舞鶴駅へは、JRの特急「まいづる」を利用する方法があります。

所要時間は約1時間40〜50分が目安ですが、列車や運行状況によって異なります。

そのため、京都市内のきんせ旅館と舞鶴市内の主要ロケ地を同じ日に訪れる場合は、往復の移動時間も考慮する必要があります。

とくに、東郷邸の一般公開やガイドツアーのように時間が決まっている施設を優先するなら、舞鶴での滞在時間を多めに確保する方が合理的です。

京都市内の聖母女学院本館については、通常の観光施設のように見学できるわけではありません。

そのため、京都市内で実際に利用できるロケ地としては、きんせ旅館の営業状況を確認することが中心になります。

※画像はAIによるイメージ

ロケ地巡りで確認しておきたい3つの注意点

映画の撮影場所を訪ねる際、とくに注意しておきたいのは公開条件・管理区域・撮影マナーです。

まず、国の重要文化

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