『ヤニねこ』は2023年4月3日発売の『週刊ヤングマガジン』18号から本連載が始まり、2026年8月6日時点で単行本は既刊13巻です。
もともとは2022年11月にTwitter(現X)で始まった作品で、雑誌での特別掲載を経て連載化。2025年8月時点では累計発行部数40万部を突破し、現在はヤンマガWebやコミックDAYSでも読むことができます。
『ヤニねこ』漫画はいつから連載?始まりは2022年11月のTwitter
『ヤニねこ』の歴史を整理すると、最初のスタート地点は雑誌ではありません。
作者である漫画家集団「にゃんにゃんファクトリー」が、2022年11月からTwitter上で作品を投稿したことが始まりです。
そして2023年2月、『週刊ヤングマガジン』で特別掲載されました。当初は全3回の短期集中掲載として企画されていましたが、読者からの反響が大きく、本連載へ移行することが決定します。
ヤンマガWebが2023年3月6日に掲載した連載化告知でも、特別掲載への反響を受けて本連載化が決まり、2023年4月3日発売の『週刊ヤングマガジン』18号から連載開始と案内されています。
つまり、「ヤニねこの漫画はいつから?」という疑問は、何をスタート地点と考えるかで答えが少し変わります。
時期 『ヤニねこ』の動き
2022年11月 Twitterで作品投稿が始まる
2023年2月 『週刊ヤングマガジン』で特別掲載
2023年3月6日 本連載化が発表される
2023年4月3日 『週刊ヤングマガジン』18号から本連載開始
2023年8月4日 単行本第1巻発売
2025年8月 累計発行部数40万部突破
2026年7月 テレビアニメ放送開始
2026年8月6日 単行本第13巻発売
「漫画として生まれた時期」なら2022年11月、「商業誌で本格的に連載が始まった時期」なら2023年4月3日、と覚えるのがもっとも分かりやすいでしょう。
少し面白いのは、最初から大きな雑誌連載として設計された作品ではないことです。
ネットの片隅でタバコをふかしていた猫が、いつの間にかヤンマガの誌面に座り込み、そのまま立ち退かなくなった。経緯だけを追っても、なんとも『ヤニねこ』らしいんですよね。
特別掲載から本連載までがかなり速かった
第1巻の講談社公式情報を見ると、初出は『ヤングマガジン』2023年第12号~第14号、第18号~第26号、さらにヤンマガWebの2023年4月~6月掲載分となっています。
12号から14号までの特別掲載を経て、18号から本連載へ。その間はわずか数号です。
表面的には「SNSでバズった漫画が商業連載になった」という分かりやすい成功談に見えます。
でも僕が気になるのは、そこで出版社側が延々と様子見をしなかったことです。
最初の3回で反応を見る。そして読者が受け入れたと判断したら、すぐ次の段階へ進む。この判断の速さがなければ、『ヤニねこ』はSNSで時々流れてくる妙な猫漫画のまま終わっていた可能性もあります。
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『ヤニねこ』の掲載誌は週刊ヤングマガジン
現在の『ヤニねこ』の掲載誌は、講談社の『週刊ヤングマガジン』です。
1980年6月創刊の青年漫画誌で、刊行形態は週刊。毎週月曜日に発売されています。
『ヤニねこ』は、にゃんにゃんファクトリーによるギャグ・日常コメディです。
舞台は、人間と「獣人」が共存する神奈川県にゃがみ原市。主人公のヤニねここと佐藤ヤニ子は21歳で、安アパートに暮らしながら日雇いの仕事をし、タバコやジャンクフードなどに囲まれた自堕落な生活を送っています。
ただ、掲載誌を調べている人にとって、とくに知っておきたいのは作品内容よりも「なぜヤンマガだったのか」でしょう。
もともと作中では『まんがタイムきらら』で商業連載したがるような描写もありましたが、実際に作品を受け止めたのはヤングマガジンでした。
ヤンマガ側から原稿料の提示があったことも商業化の一因だったとされ、本連載開始時には作品自身が「ヤンマガに来てしまった」ことを笑いに変えるような演出も行われています。
この雑誌との相性は、かなり重要だったように思います。
『ヤニねこ』は主人公を模範的な存在にしません。汚部屋も、金欠も、喫煙も、生活能力のなさも、安易に矯正されない。
普通なら「最終的に成長するための欠点」として処理されそうな部分が、この漫画では何度も日常そのものとして帰ってきます。
……直らないんですよね、本当に。
でも、そのどうしようもなさを物語から追放せず、笑える場所として残している。それを受け止められる青年漫画誌だったことは、『ヤニねこ』が長く続いた理由の一つではないかと僕は感じます。

『ヤニねこ』は何巻まで?既刊13巻、4巻(四巻)の情報も整理
『ヤニねこ』の単行本は、2026年8月6日に第13巻が発売され、既刊13巻となっています。講談社の公式既刊一覧でも全13巻が確認できます。
レーベルは「ヤンマガKCスペシャル」です。
第1巻は2023年8月4日発売。B6判192ページで、紙版と電子版が同日に発売されました。
本連載開始が2023年4月3日ですから、そこから約4か月で最初の単行本が出たことになります。
そして約3年後の2026年8月には13巻へ。
SNSで生まれた小さな漫画が、単行本を二桁まで積み重ねたうえでテレビアニメにもなった、と考えると、連載開始当時から見ていた人ほど時間の流れに妙な感慨があるのではないでしょうか。
『ヤニねこ』4巻(四巻)は2024年5月7日発売
検索では「ヤニねこ 四巻」「ヤニねこ 4巻」と調べている人も多いため、4巻についても整理しておきます。
第4巻は2024年5月7日発売。B6判176ページで、発売時の定価は759円(税込)。紙版だけでなく電子版も同日に発売されています。
収録範囲の初出は、『ヤングマガジン』2023年第50号から2024年第12号、およびヤンマガWebの2023年11月~2024年2月掲載分です。
この頃になると「SNSからやって来た珍しい漫画」という段階は、もう越えていたように思います。
連載が続くほどヤニねこ以外の住人たちにも生活が生まれ、ヤクねこ、ハメねこ、カンサイねこ、アルねこ、大家など、アパートそのものが一つのコミュニティーとして膨らんでいきました。
主人公一人の奇行だけで押し切る漫画ではなくなっていく。
この変化は長期連載にとってかなり大きいです。ヤニねこが何もしなくても、隣の部屋から別の問題が転がり込んでくる。それだけ世界が育ったということだからです。
『ヤニねこ』の累計発行部数は何部?
確認できる数字では、『ヤニねこ』は2025年8月時点で累計発行部数40万部を突破しています。
2026年9月時点ではすでに第13巻まで刊行されていますが、今回確認できた資料の範囲では、40万部を超える新しい累計発行部数の公式な数字は確認できません。
そのため、「現在は50万部」「アニメ化で○万部増えた」といった推測を事実のように扱うのは避けるべきでしょう。
ここは数字を盛らず、公表されている基準としては2025年8月時点で40万部突破と見るのが安全です。
一方で、作品の広がりを示す材料は発行部数以外にもあります。
2024年8月28日には「次にくるマンガ大賞2024」コミックス部門で第13位にランクイン。2026年7月にはテレビアニメの放送も始まりました。
つまり、『ヤニねこ』は突然アニメ化された作品ではありません。
SNSで反響を得る。
雑誌で試される。
本連載になる。
単行本が積み上がる。
漫画賞で名前が広がる。
そしてアニメになる。
この階段を一段ずつ上ってきています。
ここが、単純な「ネットでバズった漫画」という印象だけでは見えにくい部分でしょう。

『ヤニねこ』が読めるアプリは?ヤンマガWebとコミックDAYSを確認
『ヤニねこ』をスマートフォンで読みたい場合、公式ルートとしてまず確認しておきたいのがヤンマガWebとコミックDAYSです。
ヤンマガWebでは『ヤニねこ』の作品ページが公開されており、第1話にあたる「1mg」から掲載されています。
2026年9月4日には「403mg」が公開され、9月7日に次回更新予定と案内されています。無料で読める話もありますが、1日に読める無料話数などには制限があります。
一方、講談社公式の『ヤニねこ』単行本ページには「DAYSで1話を読む」という導線があります。
コミックDAYSは講談社の漫画Webサービスで、スマートフォン向けアプリも提供されています。『ヤングマガジン』を含む講談社の複数漫画誌を扱っており、アプリで読みたい人はこちらが分かりやすい選択肢です。
整理すると、
- ブラウザですぐ読みたい:ヤンマガWeb
- 漫画アプリで読みたい:コミックDAYS
- 単行本としてまとめて読みたい:各電子書籍ストアの電子版
という使い分けになります。
なお、ヤンマガWebは単行本そのものを購入するサービスではなく、話単位の閲覧レンタルが中心です。無料公開範囲や必要ポイント、公開話は変わる可能性があるため、その時点の表示を確認するのが確実です。
アニメから入った人なら、まず序盤を読んでみるだけでも「同じ作品なのに、このテンポだったのか」と感じるかもしれません。
映像になると声や間や音楽が入り、ヤニねこの奇行に明確なリズムが生まれます。
漫画ではもっと乾いている。
何かひどいことが起きても、大げさに感動へ持っていかず、次のコマではもう別のくだらないことが始まっている。その雑さの中に、この作品だけの妙な居心地があります。

なぜ『ヤニねこ』はSNS発の漫画から長期連載になれたのか
ここからは事実を踏まえた僕なりの考察です。
『ヤニねこ』の歩みは、綺麗に言えば「SNS発の作品が読者の支持によって商業連載を勝ち取った成功物語」です。
ただ、僕はそれだけでは少し綺麗すぎると思っています。
もっと重要なのは、この漫画が商業作品になったあとも、最初の“行儀の悪さ”を捨てなかったことではないでしょうか。
商業化されると、作品は普通、説明が増えます。
主人公の目的をはっきりさせ、好感を持てる理由を用意し、読者が応援しやすい物語へ整理していく。
ところがヤニねこは、かなり長く連載されても、根本的にはタバコを吸って、金に困って、周囲に迷惑をかけています。
それでも完全に孤立しない。
妹子は姉に厳しく接しながら気にかけ、大家は怒鳴りながら住人たちの面倒を見る。ヤクねこたちも、問題だらけなのに何だかんだ同じ場所へ戻ってくる。
ただの「ダメ人間だけど本当はいい人」という美談にも見えます。
でも、僕は少し違う気がするんです。
彼女たちは、相手を完全に立ち直らせようとはしていない。
その細かな距離感が好きなんですよね。
説教しても離れない。呆れても次の日にはまた同じ部屋にいる。ヤニねこ自身も、真正面から「みんなが大切だ」と宣言するような人物ではありません。
言葉にすれば軽くなるから、言わない。
その代わり、くだらない会話の間や、何も解決しないまま一緒にいる時間だけが積み重なっていく。
これ、かなり重い関係なんじゃないか。
普通なら「成長」という言葉で整理される物語が、『ヤニねこ』では「それでも一緒にいる」という形で残されています。
だから長期連載と相性がよかったのだと思います。
ゴールへ急がなくてもいい。ヤニねこが立派な大人にならなくても、アパートの日常そのものが物語になるからです。
2022年11月のTwitter投稿から始まり、2023年の雑誌連載、13巻の単行本、そして2026年のテレビアニメへ。
規模はどんどん大きくなりました。
なのに中心にいるヤニねこは、たぶん最初からそんなに遠くへ歩いていない。
そこが妙に愛しいんですよ。
『進撃の巨人』のように雑誌連載から巨大な物語へ成長した作品がある一方、『ヤニねこ』はSNSという小さな入口から商業誌へ入り込んだ作品です。
時代が変われば、漫画家と読者が最初に出会う場所も変わる。
『ヤニねこ』の連載史は、その変化をかなり分かりやすく映した例でもあるのではないでしょうか。
まとめ|『ヤニねこ』は2023年4月からヤンマガで本連載
『ヤニねこ』は、にゃんにゃんファクトリーが2022年11月からTwitterに投稿していた漫画を原点とする作品です。
2023年2月に『週刊ヤングマガジン』へ特別掲載され、当初予定されていた全3回の短期集中掲載が好評だったことから、2023年4月3日発売の18号より本連載がスタートしました。
単行本第1巻は2023年8月4日発売。2026年8月6日には第13巻が発売され、既刊13巻となっています。
累計発行部数について確認できる公表値は、2025年8月時点で40万部突破。2024年には「次にくるマンガ大賞2024」コミックス部門第13位に入り、2026年7月にはテレビアニメも始まりました。
漫画を読む場合は、ブラウザならヤンマガWeb、アプリならコミックDAYSが公式ルートとして分かりやすいでしょう。
SNSの数ページから始まった作品が、3回の特別掲載を挟み、週刊連載になり、13冊の単行本になった。
それでも作品の真ん中には、相変わらず煙を吐きながらだらだら生きている一匹のねこがいる。
いろいろ変わったのに、一番大事なところだけ全然変わっていない。
『ヤニねこ』の連載の歴史を追っていると、それこそがこの作品がここまで続いてきた理由なのかもしれないと思えてくるのです。
よくある質問
『ヤニねこ』の漫画はいつから連載されていますか?
Twitterでの投稿は2022年11月からです。
『週刊ヤングマガジン』では2023年2月に特別掲載され、その反響を受けて2023年4月3日発売の18号から本連載が始まりました。
『ヤニねこ』は現在何巻まで発売されていますか?
2026年8月6日に第13巻が発売され、既刊13巻です。
なお、検索されることの多い第4巻は2024年5月7日に発売され、紙版・電子版の両方があります。
『ヤニねこ』を読めるアプリはありますか?
講談社の漫画サービス「コミックDAYS」にはアプリ版があります。
また、ブラウザではヤンマガWebで『ヤニねこ』が公開されており、第1話や無料対象話などを読むことができます。無料範囲や公開状況は変更されることがあるため、利用時点の公式表示を確認してください。
執筆:相沢 透(あいざわ)
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