『ヤニねこ』雪永ちっちとは?雪永と高校・学生時代のエピソードを整理

『ヤニねこ』と雪永ちっちの関係、ヤニねこたちの高校時代を整理するイメージ 未分類

『ヤニねこ』と雪永ちっち氏の接点は、同じヤングマガジン周辺で起きた2023年の騒動にあり、雪永氏が作品の作者だったわけではありません。

そして「高校時代」「学生時代」として語られている内容の中心は、雪永氏自身の学生生活ではなく、『ヤニねこ』作中で描かれたヤニねこやヤクねこたちの過去です。ここを混同すると、作品内の設定と現実の出来事がまったく別の話になってしまいます。

『ヤニねこ』雪永ちっちとは?まず関係を整理

最初に、一番大事なところから整理しておきます。

雪永ちっち氏は『ヤニねこ』の作者ではありません。

『ヤニねこ』の作者は、漫画家集団「にゃんにゃんファクトリー」です。SNS上で発表されていた作品が注目され、『週刊ヤングマガジン』での掲載を経て連載化されました。

一方の雪永ちっち氏は漫画原作者です。

DAYSNEOへの漫画投稿をきっかけに編集者の目に留まり、『ろこぽん』で漫画原作者として連載デビュー。その後、『週刊ヤングマガジン』で格闘漫画『サツドウ』の原作を担当していました。

つまり両者の関係を短くまとめると、

  • 『ヤニねこ』=にゃんにゃんファクトリーによる作品
  • 『サツドウ』=雪永ちっち氏が原作を担当
  • 両作品とも講談社・ヤングマガジンに関係する作品
  • 2023年に雪永氏と『ヤニねこ』作者をめぐる騒動が表面化した

という構図になります。

ここはかなり重要です。

「ヤニねこ 雪永」と検索すると、作品名と雪永氏の名前が並んで出てくるため、知らない状態では「雪永という人物がヤニねこの作者なのか」「作品に雪永というキャラクターがいるのか」と思ってしまっても不思議ではありません。

ですが、そうではない。

二つの名前を結びつけているのは、物語上の設定ではなく、2023年に現実で起きた作者間をめぐる問題です。


『ヤニねこ』と雪永ちっちの間に何があった?

雪永ちっち氏と『ヤニねこ』作者をめぐる問題が広く知られるようになったのは、2023年11月です。

当時、暴露系アカウントによって、雪永氏が『ヤニねこ』作者に対する誹謗中傷に関与していたという趣旨の情報が拡散されました。

さらにネット上では、スパムを利用した大量投稿、筆跡鑑定、別件のストーカー行為、『サツドウ』の打ち切りが決まっているといった複数の話が一緒に広がっていきます。

ただし、ここで注意しなければなりません。

これらをすべて確認済みの事実として扱うことはできません。

2023年11月24日に報じられた雪永氏自身の説明では、『ヤニねこ』作者に対して一部批判をしたことについて講談社側と話し合っていた点は認めています。

その一方で、スパムを使った悪質な誹謗中傷については否定しました。

さらに、筆跡鑑定とされる話への関与も否定し、『サツドウ』についても「打ち切りの話は出ていない」という趣旨の説明をしています。

別件として拡散されていたストーカー疑惑についても、雪永氏側は自分が被害者であり、示談金を受け取った側だと主張していました。

つまり、確認できる範囲だけを慎重に整理するなら、

『ヤニねこ』作者への一部批判について雪永氏自身が認め、講談社を交えた話し合いがあった一方、それ以外に拡散された複数の疑惑については雪永氏が否定していた

というところまでです。

それ以上を断定するには材料が足りません。

この話を追っていると、どうしても「どちらが完全な加害者だったのか」「ネットで拡散された話のどこまでが本当だったのか」という白黒をつけたくなります。

でも、残された情報には互いに食い違う部分がある。

ここを曖昧なまま曖昧だと言うことも、記事を書く側には必要だと思っています。

※画像はAIによるイメージ

雪永ちっち氏の死去と『サツドウ』終了はどうなった?

その後、2024年3月、雪永ちっち氏の急逝が伝えられました。

雪永氏が原作を担当していた『サツドウ』は、原作者の死去により未完のまま連載終了となります。

『サツドウ』は2023年11月6日に第3巻が発売されていましたが、その後しばらく単行本の刊行が止まりました。

最終的には2025年6月6日、第4巻と最終第5巻が同時発売されています。

ここで、もう一つ強く区別しておきたいことがあります。

雪永氏の死去後、ネット上では2023年の騒動と結びつけ、「暴露が原因だったのではないか」「自殺だったのではないか」といった推測が大量に出ました。

しかし、元になっている資料でも死因の詳細は明らかになっていません。

したがって、雪永氏が自ら命を絶ったと断定することも、特定の人物やSNS上の騒動が死去の原因だったと断定することもできません。

ネットでは、一度「分かりやすい因果関係」が作られると、それが事実より先に歩き始めることがあります。

2023年11月の炎上。

2024年3月の訃報。

二つの出来事が時間的に近いからこそ、線を引きたくなってしまう。

でも、本当にその線が存在したのかは別問題です。

まして亡くなった本人から、その後詳しい説明を聞くことはできません。

ここだけは、想像で物語を完成させるべきではないと僕は思います。


『ヤニねこ』高校時代とは?ヤニねこは学生時代から問題児だった

では、検索されているもう一つのテーマ、「ヤニねこ 高校時代」「ヤニねこ 学生時代」に移ります。

こちらは雪永ちっち氏の経歴ではなく、漫画『ヤニねこ』のキャラクターたちに設定されている過去です。

主人公のヤニねこ、本名・佐藤ヤニ子は、現在21歳。

日雇いバイトなどで生活しながら、安アパートで暮らす重度の喫煙者として描かれています。

そして驚くべきことに、現在突然こうなったわけではありません。

ヤニねこは高校時代からすでに喫煙を繰り返すかなりの問題児だったことが示されています。

学校では教師からたびたび注意され、自宅へ連絡が入ることもあったようです。

普通なら、ここで家庭からも叱られて少しはブレーキがかかる。

ところが佐藤家ではそうならない。

母親の静江は娘を強く叱るどころか、学校側から連絡が来ると逆に教師へ怒鳴り返していたとされています。

……強い。強すぎる。

現在のヤニねこを見ていると、あまりにも本人が自由なので「この子はある日突然こうなったんだろうか」と思う瞬間があります。

でも高校時代まで遡ると、その自由さを止めるはずだった最後の壁まで、家庭側が一緒になって吹き飛ばしていたことが分かるんですよね。

その結果なのか、当時ヤニねこを担当していた教師にとって、高校3年間は相当な記憶として残っているようです。

妹子が姉に似た髪型をしただけで、教師がヤニねこの在学時代を思い出して強烈な反応を示すというギャグまで描かれています。

表面的には笑えるエピソードです。

でも、これ、よく考えるとヤニねこの人物造形としてかなり重要なんです。

彼女は21歳になって突然「誰にも止められない自由人」になったのではない。

高校時代から同じ生き方を続け、その生き方を周囲が矯正できないまま大人になった人物なんですよね。

今のアパート生活は、学生時代の延長線上にある。

そう考えると、ヤニねこのクズさが妙に一本の線でつながって見えてきます。

※画像はAIによるイメージ

『ヤニねこ』学生時代の核心はヤクねこと「帰れない二人」

『ヤニねこ』の学生時代を語るうえで、もう一人外せないのがヤクねこです。

本名は越司丸益子。

現在20歳で、ヤニねこの高校時代の1学年下の後輩にあたります。

現在のヤクねこは金髪ですが、学生時代は黒髪でした。

そして高校時代の彼女は、今からは少し想像しにくいほど普通に人付き合いのできる少女だったことが示されています。

ハメねことは高校の同級生。

過去編「帰れない二人」では、二人がゲームで遊んだり、一緒にラーメンを食べたりする関係だったことが描かれています。

しかし、その時間は少しずつ壊れていきます。

ヤクねこは自由奔放な先輩・ヤニねこへ強い憧れを抱くようになり、髪を染めるなど外見にも影響を受けていきました。

同じ時期、家庭でも深刻な問題を抱えていたことをうかがわせる描写が重なります。

顔に複数の怪我を負っている。

親に学校から連絡されることを極端に恐れる。

家庭に関する悪い噂が学校内に広がっている。

そして、親を頼れることを当然のように語るヤニねこの言葉に対して、ヤクねこが激しく動揺する。

作品は家庭内で何が起きていたのかをすべて説明してはいません。

だから、具体的な事情まで断定することはできません。

ただ、ヤクねこにとって「家」という言葉が、安心できる場所ではなかった可能性はかなり強く示されています。

ここからが、『ヤニねこ』という作品の妙に苦しいところです。

普段はとんでもないギャグを連発する漫画なのに、この学生時代だけ、突然笑えなくなる。

ヤクねこは最初から現在のヤクねこだったわけではありません。

むしろ、普通に友達と遊び、周囲へ気遣いができる少女だった。

その少女がどこで何を失っていったのか。

作品はそこだけ妙に静かに描くんです。


ヤニねことヤクねこの高校時代は「憧れ」が救いにならなかった

ここからは筆者の考察です。

ヤニねことヤクねこの学生時代を、単純な「不良の先輩と後輩」の話として読むと、少し物足りません。

僕にはむしろ、自由に見える人間へ憧れた少女が、その自由の前提にあるものまでは持っていなかった話に見えます。

綺麗に言えば、ヤクねこにとってヤニねこは「自分らしく生きることを教えてくれた先輩」なのかもしれません。

でも、本当にそうでしょうか。

ヤニねこは好き勝手に生きています。

学校で怒られても、家に連絡されても、最後には静江がいる。

彼女には帰る場所があるんです。

本人はその価値をほとんど意識していない。

だからこそ、親を頼れることを当たり前のように口にできる。

一方でヤクねこは違った。

学校から家庭へ問題行動を報告されることそのものを強く恐れている。

この差は大きい。

あまりにも大きい。

ヤニねこがやれば「またヤニ子が怒られてる」で済むことが、ヤクねこにとっては同じ結末になるとは限らなかったのではないか。

そう考えると、先輩の背中を追いかけるヤクねこの姿が急に怖く見えてきます。

表面的には「悪い先輩に影響された後輩」に見える

もちろん、表面だけ見れば話は簡単です。

問題児だったヤニねこに後輩が影響され、髪を染め、喫煙などの問題行動を起こし、次第に生活が崩れていった。

そんな教訓話にもできます。

でも、僕はそれだけではないと思うんです。

ヤクねこが欲しかったのは、タバコでも金髪でもなかったんじゃないでしょうか。

欲しかったのは、何をしても最後には自分を受け入れてくれる場所を持っているヤニねこの強さだったように見える。

そこを外見だけ真似してしまった。

だから同じようには生きられない。

自由を真似したはずなのに、自分だけ傷が深くなっていく。

……しんどいんですよ、これ。

小さな反応がヤクねこの本音を漏らしている

『帰れない二人』周辺で印象的なのは、大げさな説明よりも、ヤクねこの反応です。

家庭への連絡を恐れること。

親に関する話題で感情が乱れること。

ヤニねこの家族観に触れた瞬間、普段の後輩らしい態度ではいられなくなること。

そういう一瞬の崩れ方のほうが、長い説明より雄弁です。

普段のヤクねこは、礼儀もあるし、料理もできるし、車も運転できる。

格闘技経験もあり、周囲が暴走すれば止める側にも回れる。

現在の獣人アパートでも、むしろ「まともな側」に立つ場面が多い人物です。

だからこそ、学生時代の彼女を見ると苦しい。

壊れた人だから壊れた人生を歩んだのではない。

ちゃんと人を思いやれる子が、帰る場所をうまく見つけられないまま、少しずつ違う方向へ進んでしまった。

その時間が描かれているように感じるんです。

※画像はAIによるイメージ

雪永ちっちと『ヤニねこ』学生時代を一緒に検索するとき注意したいこと

ここまで整理すると、「ヤニねこ 雪永」と「ヤニねこ 高校時代」は、実は別々の疑問から生まれていることが分かります。

雪永ちっち氏について調べている場合は、現実に起きた2023年の騒動と『サツドウ』原作者としての経歴の話です。

一方、「高校時代」「学生時代」は、『ヤニねこ』作中の佐藤ヤニ子、ヤクねこ、ハメねこたちの過去の話です。

この二つを混ぜてはいけません。

とくに雪永氏に関しては、本人がすでに亡くなっており、当時拡散された情報の中には本人が明確に否定したものも含まれます。

ネットに残っている言葉だけを並べれば、いくらでも刺激的な物語を作れてしまう。

でも、それは漫画の考察とは違います。

フィクションなら、沈黙や視線から感情を想像することができます。

現実の人物について、確認されていない死因や動機まで同じように「考察」してしまえば、それは事実確認ではなく憶測です。

僕はここに、『ヤニねこ』という作品を読むときとは逆の慎重さが必要だと思っています。

作中のヤクねこの沈黙には、想像を巡らせてもいい。

でも雪永氏の沈黙を、こちらの都合のいい物語で埋めてはいけない。

似ているようで、そこには越えてはいけない一本の線があります。


まとめ:雪永ちっちは『ヤニねこ』作者ではなく、高校時代は作中人物の過去

『ヤニねこ』と雪永ちっち氏の関係は、同じヤングマガジン周辺で活動していた作者同士をめぐる2023年の騒動から生まれたものです。

雪永氏は『サツドウ』などを手掛けた漫画原作者であり、『ヤニねこ』を制作したのはにゃんにゃんファクトリーです。

2023年11月、雪永氏は『ヤニねこ』作者への一部批判について講談社側と話し合っていたことを認める一方、ネット上で拡散されたスパムによる悪質な誹謗中傷、筆跡鑑定への関与、『サツドウ』打ち切りなど複数の情報を否定していました。

2024年3月には雪永氏の死去が伝えられ、『サツドウ』は未完で連載終了。その後、2025年6月6日に第4巻と最終第5巻が同時発売されています。

一方、『ヤニねこ』の高校・学生時代については、主人公ヤニねこが高校時代から問題行動を繰り返していたことや、後輩ヤクねこ、同級生ハメねこの過去が重要です。

とりわけヤクねこの過去は、現在の彼女の人格を理解するうえでかなり重い意味を持っています。

自由なヤニねこに憧れた少女。

けれど、同じように振る舞っても、同じ場所には帰れなかった少女。

現在もヤクねこがヤニねこを「先輩」と呼んでいることを思うと、その言葉の中には憧れだけではなく、救われたかった頃の自分まで残っているように感じます。

もう、ただのギャグ漫画の先輩後輩には見えないんですよね。

だからこそ『ヤニねこ』の学生時代は面白い。

笑えない過去まで抱えた彼女たちが、それでも今は同じアパートでくだらない日々を過ごしている。

完璧な救済ではないのかもしれません。

それでも、帰れなかった二人に「今いる場所」ができている。

僕はそこに、この作品が時々だけ見せる、どうしようもなく不器用な優しさを感じています。


よくある質問

雪永ちっちは『ヤニねこ』の作者ですか?

いいえ。『ヤニねこ』の作者はにゃんにゃんファクトリーです。雪永ちっち氏は『ろこぽん』『サツドウ』などで漫画原作を担当した人物です。

雪永ちっち氏と『ヤニねこ』にはどんな関係がありますか?

2023年、雪永氏による『ヤニねこ』作者への批判などをめぐる問題がSNSで拡散されました。雪永氏は一部批判をしたことと講談社側との話し合いを認めていますが、同時に拡散された複数の疑惑については否定しています。

『ヤニねこ』の高校時代で重要なのは誰ですか?

主人公ヤニねこの学生時代に加え、1学年下のヤクねこと、その同級生だったハメねこの過去が重要です。とくに過去編「帰れない二人」は、現在のヤクねこの性格やヤニねこへの強い憧れを理解する鍵になっています。

文:相沢 透

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